イスラエルの民は、なぜ約束の地から追い出されなければならなかったのか。それを見る前に、私たちが受けている祝福について、もう一度確認していきましょう。
アダムが「善悪を知る木の実」を食べ、地が呪われてしまいました。それでも神様は、人間に祝福を与えようとされてアブラハムを見つけ出し、彼を祝福し、その祝福をもって全人類を救おうと計画されました。私たちは、アブラハムの祝福を受けることのできる資格を持っています。ですから祝福されるのです。ここにも原因があり、結果があります。
「わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、そしてあなたの後のあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。わたしがあなたの神、あなたの後の子孫の神となるためである」(創世記17:7)
ここで神様は、永遠の契約をアブラハムと結ばれたのと同時に、アブラハムの子孫と契約されました。この「子孫」とは、イエス様のことです。
「ところで、約束は、アブラハムとそのひとりの子孫に告げられました。神は『子孫たちに』と言って、多数をさすことはせず、ひとりをさして、『あなたの子孫に』と言っておられます。その方はキリストです」(ガラテヤ3:16)
ですから、創世記17章7節で神様は、アブラハム、イエス様と契約を結ばれたのです。アブラハム一代で祝福が止まることなく、全人類に祝福が及ぶためにこの契約が結ばれました。
イエス様を信じたとき、私たちはイエス様のからだの中に迎えられました。ですからこの恵みの中にあるのです。原因があり、結果があります。イエス様の中にあるから、聖餐にあずかることができるのです。
「ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男子も女子もありません。なぜなら、あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって、一つだからです。もしあなたがたがキリストのものであれば、それによってアブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです」(ガラテヤ3:28~29)
大祭司は、年に一度神殿の幕の中に入ります。彼らでさえ神様を見たら死ぬのです。イエス・キリストは死んで地獄にくだり、よみがえって天に入られました。イエス様だけがその幕を突き破って神のみ国に入った人なのです。
イエス様が十字架にかけられ、血を流されたこと、地獄にくだられ、よみがえられたこと、そして天に昇られたこと。これらの出来事のすべてが、聖餐式に表されているのです。聖餐にあずかるということは、私たちの罪の問題をすべて解決され、天のみ国に入っていかれた、そのキリストのからだの中に迎え入れられている事実を意味します。ですから私たちは、天のみ国に入る資格を持っているのです。この祝福を遠慮なく受け取ればよいのです。(続く)
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徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。
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