【CJC=東京】教皇フランシスコは5日、バチカン(ローマ教皇庁)の行政組織で働く高位聖職者に対し、「75歳定年制」を指示した。これまでは75歳以上の聖職者には退職が「奨励される」だった。
世界各地の教区司教についても適切な理由がある場合、退職を要請できるとした。引退を拒む司教には、退職を促す公式な手続きが義務化されると見られる。
今回の決定は、ピエトロ・パロリン国務長官(枢機卿)の要請を3日に教皇が承認した形を取っている。教皇は、85歳で異例の生前退位を表明した前教皇ベネディクト16世を、「偉大な勇気と謙遜の人」と称賛しており、自身も生前退位の可能性を示唆したことがある。