【CJC=東京】教皇フランシスコは、バチカンで10月29日、水曜恒例の一般接見で、教会をめぐる考察として、「教会:目に見える現実と霊的な現実」をテーマに語った。
教皇は、聖霊によって築かれたキリストの神秘体としての教会と、小教区や教区に見る現実の組織としての教会は、どちらも一つのものなのか、それは互いにどのような関係にあるのかを考えたいとして、目に見える教会について話すとき、私たちはすぐに教皇や、司教や司祭、修道者らのことを考えがちだが、教会とは洗礼を受けた世界中の兄弟姉妹たち皆によって成り立っていることを忘れてはならないと指摘した。そして「教会とは私たち皆のことです。洗礼を受けた全ての人こそがイエスの教会なのです」と強調した。
教皇はまた、感染の拡大が懸念されるエボラ出血熱に言及、エボラウィルスに感染した患者と治療に当たる医療関係者らのために祈りを呼び掛けた。この感染症が容易に終息せず、特にアフリカ大陸の貧しい人々の間に広がっていることを憂慮して教皇は、患者たちに祈りと愛情をもって精神的に寄り添うとともに、患者たちの治療に英雄的に尽くす医師や看護師、ボランティア、修道者、団体関係者らのためにも祈った。そして、エボラ熱の患者とこの感染症によって命を失った人々のために祈るよう求めた。