ミクタムワーシップセミナーの第一期修了式を兼ねた公演会「ミクタムワーシップセレブレーション」が28日、東京のお茶の水クリスチャン・センターで行われた。ミクタムレコードの設立者で牧師の小坂忠氏がギターとリードボーカルを務め、修了生によるコーラスにユーオーディアの弦楽四重奏も加わって、集まった約50人の聴衆を魅了した。
ミクタムワーシップセミナーは、日本の賛美をリードしてきた「ミクタムレコード&ミニストリー」が1980年から計45回、全国各地で行ってきたミクタムミュージックセミナーを、今夏から新たなカリキュラムで再開したもの。第一期は今年8月からスタートし、ワーシップリード課とピアノ演奏課の2つのコースが開設され、毎週火曜日に同センターで授業が行われた。
小坂氏は「昔から歌い継がれている歌も、これから歌われる新しいワーシップソングも、各教会の礼拝を豊かにして、一人でも多くの人を神様に導くために用いられてほしい」とあいさつ。「永年の夢、祈りが今日形となって世に出て行くのは感無量」とも語った。
特別講師のバーニ・マーシュ氏も登壇し、「私は個人的に登山はあまり好みませんが、クリスチャンの人生とは一歩一歩、さらなる高みを目指す登山に似ています」と、コミカルながら力強いメッセージを3カ月のカリキュラムを終えた修了生らに送った。さらに「登るのに集中するあまり、狭い視野で山ばかり見ていてはだめ。美しい物に出会えるかもしれないけど、歌うことを楽しんで、この山すら創った神様を見て。そしてその素晴らしさを伝える福音という靴を履いて出て行くことを忘れないで」と、詩篇やイザヤ書を引用して激励した。
今回演奏した曲目は、聖歌を入れつつ、新しいワーシップソングを加え、世代の区別をなくすことに心を配ったという。小坂氏は、「お年寄りしかいない、若者向けと、礼拝を年代で区別してしまっている教会が多いですが、どの歌も神様に感謝している歌。どの世代も心から歌って、年長者の背中を見て若い世代は育っていってほしいし、年長者も若い人が賛美する姿に励まされてほしい」と自身の思いを語った。
また修了者一人ひとりに、「ここがゴールではなくスタート。日本のリバイバルを音楽というツールを使って起こす者として、各々が神様に用いられるように」と、祈りを添えて修了書を手渡した。
修了生は今後、それぞれの教会の賛美をリードしていくことになる。