8月末に発生した豪雨による広島の土砂災害支援を行なってきた「キリスト教会・広島土砂災害支援室」(室長:堀川寛・三滝グリーンチャペル牧師)が、発生から約1カ月となる27日でボランティア活動を終了する。同支援室と協力して活動してきた日本国際飢餓対策機構(JIFH)が公式サイトで明らかにした。
JIFHは、「被災地区では、堆積した泥の撤去が重機によって進み、また連日多数のボランティアが動員され復旧が進みました」と報告。「これまでに全国各地から駆けつけて、力強い応援をしてくださいましたボランティアと募金を寄せていただきました皆様に心より感謝を申し上げます」としている。
同支援室は、今後も大工による家屋の補修の応援や、心のケアなどで被災者を励ましていくという。JIFHも必要に応じてこれらの活動を応援する。大工による作業は10月初旬まで続く見込み。
JIFHによると、23日には全国から集まった60人以上のボランティアが、広島市の八木地区や可部東地区で泥出し作業を実施。この日は泥出しや家の掃除だけでなく、地域の人々に花を届ける「お花プロジェクト」も行なった。「土砂を掻(か)き出してくれただけでなく、お花まで配ってくださるのですか」と、涙を浮かべて話す女性もいたという。
また、「ここに教会がなかったら、この地域はどうなってたじゃろか」という男性もいたといい、「地域教会を拠点として、そこから派遣されるボランティアさんたちのきめ細かい活動、愛のある行動が地域の人々の心に届いています。皆さんの尊いご支援に心から感謝致します」と、JIFHは支援者に感謝を示した。