日本国際飢餓対策機構(大阪府八尾市)は、豪雨により広島市北部で発生した土砂災害の支援として、被害が大きかった同市安佐南区八木で、生活道路や側溝に溜まった泥の取り出し作業などを始めた。同機構が26日、公式サイトで伝えた。
作業には、広島県外からも応援に駆けつけ、約20人のボランティアが参加。蒸し暑く、厳しい作業だが、「声を掛け合いながら黙々と作業を続けております」という。同市西区の三滝グリーンチャペル・スマイル館にボランティアセンターを設置しており、ボランティアは同所で必要であれば宿泊しながら作業を継続するという。
同機構ではこの他、パートナー企業やこれまで協力して事業を進めてきた企業の協力で、パンの缶詰400缶(約500人分)とミネラルウォーター600人分を被災者に配布している。
また、ボランティアに加え、被災者支援のための緊急募金も集めている。ボランティアは、同機構広島事務所(電話:082・546・9036、担当:エマ・トレール 日本語可)で受け付けており、作業内容は缶詰や水の配布、家の片付け、泥出しなどになるという。作業に伴う手袋や長靴などは持参する必要があり、交通費などの支給はない。宿泊に伴う食費などの実費が多少必要になる場合があるという。また、天候などの悪化で二次災害の危険性がある場合は、直ちに作業は中止するとしている。
募金は同機構のサイトか、郵便振替(00170−9−68590、日本国際飢餓対策機構、「広島土砂災害」と明記)のいずれかで可能。
20日に発生した土砂災害は、26日で発生7日目を迎えた。同日までの報道によると、これまでの死者は60人で行方不明者は26人。警察や自衛隊、消防など計3千人以上が救助・捜索活動に当たっている。また、安佐南区・安佐北区では、依然として約1500人が避難所で生活をしている。