【CJC=東京】インターネット上に無署名で短文を投稿出来るブログ「ツイッター」(米ツイッター社運営)が、首を切断された米国人ジャーナリストのむ画像を掲載サイトから削除した。これまでで最も思い切った行動、と米紙「ウォールストリート・ジャーナル」が報じている。
ツイッター社は8月19日午後、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」に殺害されたジェームズ・フォーリー氏の家族の求めに応じ、首を切られるなどの衝撃的な画像や動画の削除に取りかかった。同社のディック・コストロ最高経営責任者(CEO)は120万人に上るフォロワーに対し、「わたしたちはこれまで、そして現在も、この生々しいイメージに関連すると判断したアカウントを積極的に停止している。ご理解いただきたい」とツイートした。
ただ、その後24時間以上たっても多くの画像が出回っており、一部のユーザーから怒りを買った、と同紙は報じている。「ツイッター」では1日当たり約5億件がツイートされており、同社スタッフは問題コンテンツを退治するため、いたちごっこを繰り広げているようにも見えると言う。
米グーグル社の動画共有サイト「ユーチューブ」も、斬首を映す数種類の動画をシェアすることを容認してきたが、昨年10月に国際的な批判の高まりを受けて削除する姿勢に転じている。
米フェイスブック社が提供するインターネット上のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」は、斬首動画の問題を受け、方針を変更し、画像などを掲示したいユーザーに条件を付け足した。画像や動画にはセーフガードを付けることが義務化し、未成年に閲覧できないようにした。