今月15日~17日の3日間にわたり、大衆伝道者グレッグ・ローリー氏による伝道イベント「南カリフォルニアハーベスト2014」が米カリフォルニア州アナハイム市のエンゼルスタジアムで行われた。2日目の16日土曜日には、4万1000人以上が集まり、ローリー氏による希望のメッセージを聴いた後、4000人以上が自分の人生にイエスを受け入れる決心をした。
「人は、自分の心の中に虚無感というものを生まれもって抱えていると思う」と、ハーベスト・クリスチャン・フェローシップの主任牧師であるローリー氏は聴衆に語った。
「イエスとあなた」という題で語られたローリー氏によるメッセージでは、「もし人々が自分たちの人生にイエスを受け入れていない場合、人々は孤独であるだけでなく、同時に罪の意識も感じる」と語った。「あなたも死ぬことが恐いのではありませんか」と彼は付け加えた。
その日はスタジアム以外でも、インターネットやテレビを通して何万人もの人々が彼のメッセージを聴いた。ローリー氏は「今、イエス様はあなたのことを見ています。イエス様は大きな群衆の中から、あなたを探し出し、あなたを見ています。イエス様はあなたを大切に思っていて、愛してくださっています」と語った。
ローリー氏は、ヨハネによる福音書第4章に出てくる井戸に水を汲みに来た女性の話に触れた。この女性は「社会的に軽蔑された人」であったが、神に出会ったのである。彼女は運命の王子様を探すべく、いろいろな男性から男性へと相手を変えてきた。
イエスが文字通りの井戸と物質的な水の話をしていたのではなく、この話にはたとえが用いられているとローリー氏は説明した。
「あなたも、『物質主義』という名の井戸から飲むならば、しばらくの間は興奮しているでしょうが、満足することは決してないでしょう」とローリー氏。「ドラッグや他の薬物についても、同じです。また、男女関係や名声というものもあなたを決して満足させることができません」と言い、「人々は愛し、愛されたい」という調査結果があることも紹介した。
ローリー氏は、イエスが唯一の解決策を提供するために女性の罪を露にしたと述べ、また私たちが罪を告白すれば、そのすべての罪をイエスがゆるしてくれると彼は付け加えた。
ローリー氏はさらに、ヨハネによる福音書第3章に出てくるニコデモと呼ばれる男性について語った。井戸の女性とは異なり、彼は金持ちで有名であったが、彼もまた井戸の女性と同じように満たされてはいなかった。今月11日に自殺したアメリカの俳優兼コメディアンであったロビン・ウィリアムズの例を挙げ、富や名声は人を満たすことにはならないと語った。
後から、ローリー氏はヨハネによる福音書3章16節を読み上げた。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」
「これです。これが福音です」と彼は言い、自分たちの人生にイエスを受け入れたい人は前に出て来るようにと促した。
「4169人がキリストに従う招きに応じたのです」。ローリー氏は、前日の夜起こったことについて、17日日曜日に自身のブログにこう綴(つづ)った。「そして昨夜の統計に補足をすると、これまでのところイベントの総参加者が6万9000人、最も素晴らしいことには計6464人がイエス・キリストに従う信仰告白をしたということです」
大規模なこの伝道イベントは今年25年目を迎えた。この節目の年、ローリー氏はメッセージにおいてイエス・キリストとの関係を持つことの中に希望を見出すことに焦点を当てた。
ローリー氏は、イベントの前の週に受けた米クリスチャンポスト紙との独占インタビューで、クリスチャンたちにこの重要性を認識してほしいと語った。
「これが神がしてくださっている驚くべきことなのです」とローリー氏は言う。「私は25年間にも及ぶ、このような継続的で大規模、かつ公然的な伝道イベントを、世界的に見ても他には知りません。これが当たり前のことであると取るべきではありません」
ローリー氏とチャック・スミス牧師によって設立されたハーベスト・クルセードは、カリフォルニア州オレンジ郡にあるアンフィ・シアターという円形劇場で1回限りの伝道イベントとして始まり、その翌年から会場をアナハイム市のエンゼルスタジアムに移して今に至る。ハーベスト・ミニストリーによれば、今や米国史上最も長く続いている毎年恒例の伝道イベントとなった。
25年という時を経て、ハーベスト・クルセードの影響はエンゼルスタジアムの外野席から始まり、世界中の650万人以上の人々に到達している。