米サウスカロライナ州にあるニュー・スプリング教会(ペリー・ノーブル牧師)では、同州内にある同教会の枝教会を含め、主日であった7月20日に300人近くの洗礼式を執り行った。
ノーブル氏はこの日、11ある枝教会全体で、子どもと大人を合わせ287人が受洗をし、29人が人生を神に捧げる決意をした、とツイッターで明かした。
同教会の広報責任者であるスザンヌ・スウィフト氏は21日、「私たちは、洗礼は信者が取るべき最初のステップと考えています。そのため、私たちは教会家族の一員として、洗礼を頻繁にお祝いしています」と、米クリスチャンポスト紙に明かした。
スウィフト氏はまた、「私たちの教会では、洗礼を受ける前に洗礼準備クラスを受けることを必要としていません。しかし、洗礼を受けたいと思っている人と一対一で話をする機会を持ち、信仰を持つことについての疑問点等を一緒に確認します。中には、自分の人生にイエス様を迎え入れる決断をして、次の日曜日には洗礼を受けるという方もいらっしゃいます」と付け加えた。
ニュー・スプリング教会は南部バプテスト連盟の中でも成長の著しい教会の一つだ。一方、南部バプテスト連盟は近年、教会員数と洗礼の減少が報告されており、米ライフウェイ・クリスチャン・リソース社の年次報告書によると、同教派内における洗礼数は、過去2年間で平均4千件以上の減少があった。
その上、南部バプテスト連盟の教会員の礼拝出席数は2012年の1590万人近くから、昨年末には1570万人に落ち込んだ。同教派の教会開拓監督者であるジョシュア・ヘドガー氏がクリスチャンポスト紙に語った以前のインタビューによると、毎年約800〜1000の南部バプテスト教会が消滅の一途を辿っており、これが教会員、礼拝出席者と洗礼数の減少のゆえんであると語った。
しかし、ニュー・スプリング教会は、2万5千人以上の会員数を誇るメガチャーチの「数字」に挑み続ける意気込みを見せる。同教会は昨年9月の特別礼拝の中で2997人に洗礼を授けたが、今年後半にはその記録を破ることを期待している、とスウィフト氏は明かした。
昨年、フロリダ州のデイトナビーチで行なわれたニュー・スプリング教会の毎年恒例のイベント「ザ・ガントレット・サマーユースキャンプ」では、600人以上の10代の若者が洗礼を受けた。
スウィフト氏は、ニュー・スプリング教会は「神から遠くなっている人たちに近づき、どのようにイエスに従い、歩みを共にしていくのかを教えていくために存在している」と語る。
「イエスが、彼の伝道を始める前に最初に行ったことの一つは、イエスご自身が洗礼を受けられたということです。だから、教会として、この最初の一歩を可能なかぎり人々が踏み出しやすい簡単なものにしていきたいです。私たちは、非常に多くの人々が洗礼を受け彼らの次の一歩を踏み出す姿を目の当たりにし、主の前に謙遜させられると共に、感謝しています」
ニュー・スプリング教会は、新しいメンバーにすぐに洗礼を受けることを奨励しているが、スウィフト氏は、この日曜日に信仰を決心した29人全員が洗礼を受けたわけではないと明かす。一方、計577人がこの日、祈りのリクエストをするために、同教会の枝教会のケア・ルームを訪れたという。
ニュー・スプリング教会では最近、新しい説教シリーズが始まった。タイトル名は「レース・デイ(Race Day)」。ここでは、自分たちの人生をより良くしていくために、障害物を克服する方法、自己鍛錬の仕方、個人個人の能力開発の方法を発見していくことに焦点を当てている。