米大衆伝道者のグレッグ・ローリー氏が毎年各地で開催しているハーベスト・クルセードが12日から14日にかけて米カリフォルニア州アナハイムにある野球場エンゼル・スタジアムで開催された。米クリスチャン・ポスト(CP)が報じた。伝道集会参加者数は3日間総計で11万5千人、うち1万2千人がイエス・キリストを信じる決心者となった。最終日の夜、グレッグ・ローリー氏は高校時代に「イエスを信じる変人たち」と思っていた集団にどのように自身が加わるようになったかの個人的証を行った。
高校時代ローリー氏は友人に、高校の中庭で定期的に集まっている「イエスを信じる変人達」の集いについて関わらないように警告されていたという。しかしながら、ローリー氏は人生の意味を模索していたため、この集まりに心が開かれていくようになったという。
最終日に野球場一杯に集った4万5千人の聴衆に対し、ローリー氏は「私は崩壊した家庭で育てられました。私の母はまるでマリリン・モンローのような美しい女性でした。母は7回も結婚と離婚を繰り返しており、さまざまなボーイフレンドが入れ換わり立ち替わりしていました。また母は重度のアルコール依存症で、夜母が自宅に戻ってきたとき、私は母をベッドで寝かせるのを助けなければなりませんでした。結局は、自分の母の面倒を看るのをあきらめてしまいました」と高校時代の自身の家庭環境について明らかにした。
またローリー氏自身も高校時代に酒、たばこ、ドラッグに関わるパーティを行う生活習慣に慣れ親しむようになっていたという。ローリー氏は、「私はこのようなことをするところに何の答えもないと思いました。自分の母のようには生きたいと思わなかったのです。それなのに同じことをするようになっていることに気づきました。当時ドラッグ文化が力強い勢いで押し迫っていました。人々は私達にドラッグは私達の意識を拡張させると教えていました。そのためドラッグに手を出すようになったのですが、結局ドラッグは何も良いものも引き出してはくれませんでした。事実ドラッグは多くの事を悪い方向にもっていきました。そのためこのようなことに手を出すことでは人生の意味を見いだせないと自覚し、このような生活習慣から抜け出すに至りました」と証しした。
高校時代にローリー氏が自分の考えで選択したライフスタイルのいかなるものも、人生の目的を明らかにするものとはならず、結局人生の意味を消去法で模索するようになるようになったという。ローリー氏の高校キャンパスでは聖書を携えて公衆の前を集団で歩き、活動しているとても目立ったクリスチャンの集まりが存在していて、高校仲間の間で「イエスの変人たち」とあだ名をつけていたという。
しかしローリー氏は人生の意味を真剣に模索していたため、次第にこのクリスチャンの集まりに関心を持つようになってきており、周囲の友人に「今晩イエスの変人たちの催しはあるのか」と聞くようになったという。ローリー氏がイエスを信じない人であることを知っていた周りの友人は「君は無神論者たちにとって最悪の悪夢だ」と述べたという。
ローリー氏は高校時代イエスを信じる集団に加わるようになった理由として「その集団の中にかわいい女の子がいて、彼女のことをもっと知ってみたいと思うようになりました。彼女はイエスを信じる集団の中で共に座っていて、一緒に歌を歌っていました。彼らはギターに合わせて何曲かの小曲を歌っていました。みんな変人でおかしなことに陶酔している人たちだと思っていました。何かサーカス集団の規模を小さくしたものを模倣しているようなおかしな人たちだと思っていました。しかしその集団の中のひとりが、聴いている私たちに向かって『イエス様は皆さんがご自分の味方であるか敵であるかのどちらかであると言われています』と話したのです。その言葉に反応してイエスを信じる集団の方に目を向けて、考えるようになりました。―私は完全にイエスの敵だろうと。ではイエスの敵であるという事は何を意味するのだろうか?-そう思った瞬間、そのようなイエスの敵となる集団には属していたくないと思うようになりました。そしてその日、イエス・キリストに信仰を置くようになりました。その日が私の人生の意味と目的を見出した日となったのです」と証した。
14日はハーベスト・クルセードの最終日となった。同クルセードはオンラインでも生中継され、24万人以上の人々がオンラインで視聴した。同イベント主催者側の情報によると、3日間のイベントで1万1,905人がイエスを信じる決心者となり、さらにオンラインで視聴した人々の中からも376人がイエスを受け入れるに至ったという。
グレッグ・ローリー氏の「ハーベスト・クルセード」は1990年に創立され、これまで420万人もの人々が同イベントに集った。2010年にはオンライン視聴者数が会場参加者数を初めて上回った。来年度のクルセードでは全米10~15教会および各地会場に生中継で動画を放送する予定であるという。