甲状腺がんから奇跡の復帰を遂げた、韓国人テノール歌手ベー・チェチョルの実話をもとにした映画『ザ・テノール 真実の物語』が10月11日、全国ロードショーされる。これに先立ち、7月31日には東京都内で試写会が行なわれ、教会関係者も含む多数が参加した。
日韓合作のこの映画は、日本、韓国、セルビアの3カ国で撮影が行なわれた。各国でのオーケストラを起用してサウンドトラックを収録しており、歌手の物語を綴った映画だけに、「音」にはかなりのこだわりがある。劇中のチェチョルの歌声は、本人の全盛期の歌声で吹き替えられており、同映画のために改めて歌声をレコーディングしたものもある。
主人公のチェチョルを演じるのは韓国映画界のホープ、ユ・ジテ。また、チェチョルと知り合い、甲状腺がんから歌手としての復帰を心身ともにサポートする音楽プロデューサーを演じるのは、『あしたのジョー』『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』に出演した伊瀬谷友介。そして、2人を取り巻く2人の女性として、チャ・イェリョン、北乃きいが出演する。
上映時間は121分。昨年の102歳の誕生日イベントで初めて出会ったという聖路加国際病院の日野原重明名誉院長は、「冒頭から最後のクライマックスまで、言葉にならないほどの感動に溢れた素晴らしい作品。観客は私と同様、上映時間が短く感じるほど、吸い込まれるように観ることでしょう」と感想を語っている。
映画は、10月11日(土)に新宿ピカデリー、東劇ほかで全国ロードショーされる。
一方、映画公開に合わせ、ベー・チェチョルの記念コンサートが、9月23日(名古屋)、9月29日(大阪)、10月10日(東京)に開催する。
■ 映画『ザ・テノール 真実の物語』予告編