3日午後4時40分に中国雲南省の昭通市魯甸(ルーディエン)県でマグニチュード6.5の地震が起きたのを受け、キリスト教救援団体の愛徳基金会(江蘇省南京市)やカトリック救援団体の進徳公益(河北省石家庄市)などが被災者への支援活動を続けている。
愛徳基金会が7日に公式ウェブサイトで伝えたところによると、この地震による死者は589人、負傷者は2800人を超える。23万人以上が移動し、今もなお水や食料・避難場所が不足しており、何十万人もの住民が供給物資全般から断たれたままだという。4日の時点で1万2千戸を超える家屋が倒壊し、3万戸以上が重大な損傷を受けた。
愛徳基金会によると、8月4日の午後8時30分、最初の救援物資が、震源地から直線距離で約10キロ離れた魯甸県火徳紅郷に届いた。愛徳基金会は1万本の瓶入り水と5トンの米、そしてバケツ600杯分の調理用油を届けたという。
また、進徳公益も震災の現場に急行し、5日午後2時に同団体の救援隊が3時間以上かけて丘を歩き震源地の龍頭郷龙泉村に到着したという。
進徳公益によると、救援活動で最も困難なことは、震源地への唯一の道路が、地震の後の大雨で起きた土砂崩れで封鎖されていることだという。多くの救援物資が被災地に届けられず、ヘリコプターが負傷者を近くの病院に連れていく唯一の手段だという。
6日には、進徳公益の救援隊が被災地の一つに通じる別の通路を発見した。同隊は183のテントを新店という町へ輸送しているという。
なお、日本からはジャパン・プラットフォームやそれに加盟するピースウィンズ・ジャパンおよびグッドネーバーズ・ジャパン、医療協力団体のAMDA(アムダ)といった国際協力NGOが現地で緊急支援活動を行い、募金を受け付けている。