中国雲南省普●(プーアル)市で3日に発生したマグニチュード(M)6.4の地震が4日までに約53万人の被災者を出したことをうけて、国際キリスト教NGO団体、ワールド・ビジョン・インターナショナル(以下、ワールド・ビジョン)が救援活動を開始した。英紙クリスチャントゥデイが7日、報じた。
メディアが報じたところによると、地震は3日午前5時34分(日本時間同6時34分)に発生。同紙によると、この地震による被害で3人が死亡、313人が負傷し、うち28人が重症を負っている。現地の地震災害対策本部の情報では、被災者のうち約18万人が緊急避難を強いられている。また、9千棟以上の家屋が倒壊、1万2千棟以上に地震による大きな被害が出たと同市は発表している。さらに、電気や水道、通信システム、道路、橋、学校、診療所、病院などインフラにも大きな影響が出ている模様。
ワールド・ビジョンは、家屋を失った人々への住居用テントや、学校用テントの支給を7日までに開始した。また、食糧やキルト布団、子供たちの心身への影響を懸念し、災時でも普段どおり遊べるようにと遊具を送ったと同紙は報じている。
同市は中国を代表するプーアル茶の産地で、中国情報局によれば知名度向上を図り4月に思茅(シモン)市から改名したばかり。今回の地震で多くのプーアル茶加工工場で被害が出ており、対策本部では、これまでの地震による経済損失は25億元(約155億円)に上ると発表している。
●=さんずいに耳