世界のプロテスタント諸教会による人道援助のためのネットワーク「国際ACT」(本部:ジュネーブ)に加盟する日本キリスト教協議会(NCC)は、中国・四川省で12日に発生した地震の被災者救助・援助のために、募金を集めている。募金は中国で唯一、国際ACTに加盟する愛徳基金会(Amity Foundation)を通して被災者救助に充てられる。
募金は、NCCの国際わかちあい委員会(徳弘浩隆委員長)、中国委員会(渡部信委員長)の呼びかけで集められており、わかちあい委員会が運営する公式ブログ「わかちあいニュース」によれば、愛徳基金会は最も深刻な被害が出た四川省、甘粛省、陝西省を対象に援助活動を行う。
1万6000人への緊急食糧支援、8000の貧困世帯に対する寝具の配布、家屋を失った8000世帯に対するビニールシートの配布のほか、被災した家屋の補修、学校施設、病院・診療所の再建、水道施設、灌漑設備の修復などを行う。
現在、準備段階ではあるが緊急援助のために約1億5500万円の募金が要請されており、今後援助の詳細が決定し次第、まとまった募金要請が出されるという。活動は来年4月末まで継続して行われる予定。