目の前には頭が痛くなるような事務仕事があり、時折大きなプレッシャーを感じるようなイベント仕事があり、毎週日曜日は教会で説教があります。
それら一つひとつを一偏に考え、やろうとしたら、心も体も忙しくなり、大きなストレスで潰れてしまいます。
砂時計をじっくり見たことがあるでしょうか。砂時計は、上部と下部をつなぐくびれた部分があり、そこをゆっくり、スムーズに砂が通過します。
砂時計の上部はまだ来ない未来、下部は過ぎ去った過去、くびれた部分を現在と考えて、あのように生きたら無理のない生き方ができます。
くびれた部分は、少量の一定量の砂が通過します。同じように、ひとときに一つずつ考え、行っていったらどうでしょう。
仮に、明後日に大きな仕事があっても、目の前の今日の仕事だけを考え、そこに集中し、次に、明日の仕事の準備だけを考え、そこに集中します。それが終わってから、明後日の大きな仕事の準備をし、心を備えていくのです。
明後日の大きな仕事のことで頭が一杯になっていたとしたら、目の前の今日の仕事に手が付けられません。明日の仕事の準備も気になります。しかし、時間だけは過ぎていくもの。結果、何もはかどらず、気持ちばかりが焦って、イライラします。イライラするとうまくいかないので、人とぶつかって争いになることがあり、ますます悪循環の底なし沼にはまってしまいます。
砂時計のくびれた部分のように、ひとときに一つずつ行っていくためには、祈ることが最善です。祈ったら、今何に集中し、何を行ったらいいかが見えてくるからです。そして、優先順位が見えてきます。優先順位に従って、ひとときに一つずつ、砂時計の砂がゆったり滑らかに落ちていくように生きていきましょう。それがゆっくり生きているようで、一番効率的な生き方なのです。
「ただ、この一事に励んでいます」(ピリピ3:13)
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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