自分に自信がない人は、人からちょっと評価されると、舞い上がって得意になりますが、人から評価されないと、がっかりして落ち込んでしまうものです。
自分に自信があるならば、「自分に何ができるのか?何ができないのか?」を客観的に知っていて、それを冷静に受け止め、受け入れることができますので、周囲の評価によって振り回されることがなくなります。
ものごとをポジティブに考える人は、「自分にできること」を知り、その部分を伸ばそうと努力します。しかし、自分に自信がある人は、「自分にできること」だけではなく、「自分にできないこと」を知り、その部分を減らそうと努力します。
人間の価値には「2種類」あります。1つ目は、「何ができるか?できないか?」の「行為の価値」。2つ目は、「何ができるか?できないか?」と関係ない「存在の価値」です。
私たちの社会は、「存在の価値」はほとんど重要視されません。「何ができるのか?できないのか?」の「行為の価値」で人間の価値が計られます。「行為の価値」だけを考えていたら、「できる」ことは「自信」につながりますが、「できない」ことは、「自信をなくす」ことにつながります。
しかし、私たちを創られた神様は、「行為の価値」もしっかりと評価されますが、「何ができるか?できないか?」以前に、「存在の価値」を重要視されます。
極端な話 、「何ができても、できなくても。あなたがそこにいる」だけで、あなたの価値を高く評価されています。「存在の価値」は、「行為の価値」に左右されません。あなたは、自分の「存在の価値」を知っていますか?
「あなたの神、主は、地の面のすべての国々の民のうちから、あなたを選んでご自分の宝の民とされた」(申命記7:6)
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)
神様は、あなたに対して「存在しているだけで価値ある者」と見てくださっています。その証拠に、一人子イエス・キリストを、あなたを救うために十字架につけてくださったのです。あなたの価値は、イエス・キリストと同等なのです。
「存在の価値」を受け入れ、「何ができるか?できないか?」を冷静かつ客観的に知り、受け入れながら、「できる」部分を伸ばし、「できない」部分を減らしていけたら、「存在の価値」があなたの「行為の価値」をも引き上げて、自分に自信を持って、豊かな人生を生きていけるはずです。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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