人には、打ち明けたいけれど、言えない悩みがあるものです。そうではないでしょうか?
自殺など、取り返しがつかないことが起こってしまった後に、「誰かが聞いてあげられたら、こんなことにはならなかったのに・・・」と言われることがあります。
相手によっては、理解してもらえないばかりか、批判されたり、馬鹿にされたりして、かえってストレスが溜まってしまって、話したばかりに余計につらい状況になってしまうことがあります。
悩みを解消する方法は、
1)小出しにして、多数の人に打ち明け、相談することです。この場合、話す相手がどこまでならば許容してくれるか、理解できるかを見極める必要があります。
2)自助グループなど、共通の悩みを持ち、クローズドで、秘密が守られるような集まりの場で話を聞いてもらったり、互いに受け止め合うことです。これは前の方法よりももう少し深い話ができますが、どこまで話せるかは綱渡りです。
3)カウンセラーや私のような牧師、各専門家に相談することです。その道のエキスパートですから、色々な経験もありますので、適切なアドバイスをしてもらえる可能性があります。しかし、専門家でも完全な解決を得られるとは限りません。
4)神に全てを打ち明けることです。神は、あらかじめ私たちの全てを知っておられ、完全な解決策と解決する力を持っておられます。
おススメしたいのは、全知全能の神に頼りながら、1~3の方法も併用することです。
まず人に会いにいく前に神に祈って下さい。そうすると、問題が解決する前に、心が解決しますので、心が平安になり、その時点でほぼ問題は解決しています。なぜならば、神の導きに従うならば、問題の解決は時間の問題になるからです。そして、どんな人のところに行ったらいいのかなどの道筋が見えますので、人に頼るのではなく、人を通して解決したり、さらに、問題解決のスピードがアップします。
聖書は、「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」(ピリピ4:6~7) と語ります。
神様は良いお方であり、最高の親友です。有名な「賛美歌312番」は、そのことを私たちに教えてくれます。
「いつくしみ深き 友なるイエスは 罪・咎・憂いを 取り去りたもう 心のなげきを 包まず述べて などかはおろさぬ 負える重荷を」(賛美歌312「いつくしみ深き」)
この親友とともに歩んで下さい。祝福がありますように。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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