「気分がさえない」「体調が優れない」というのは、体が発する「黄色信号」です。今のままだと、やがてそれが「赤信号」に変わり、うつになったり、健康を損なったり、心や体の健康を損なってしまう可能性があります。
心と体が発する「黄色信号」に感謝し、「考え方」「心の姿勢」「生活リズム」「睡眠時間」「食生活」などを点検し、見直してみて下さい。ある人は、この「黄色信号」が微弱であったり、忙しさの中で見落としてしまうことがあります。どうしたら、心と体が発している「黄色信号」をキャッチすることができるのでしょうか。
朝起きたら、まずパソコンやTVの電源を入れたり、スマホやケータイを見る前に、聖書を開き、神に祈る時間を持つことです。「静まって、わたしこそ神であることを知れ」(詩篇46篇10節)と聖書は語ります。この「静まって」という言葉は、原文のヘブル語では、「רָפָה(ラーファー)」という言葉で、「やめる」や「静まる」という意味があります。他に、「失う、消え失せる、なえる、弱くする、静まる、捨てる、手を引く、手放す、猶予を与える、降伏する、抵抗するのをやめる」という意味もあります。
「静まる」ためには、祈りを通して「沈黙」することから始まり、「止まること」です。「静まり」「沈黙」する時に、体や心が発する「黄色信号」を見落とすことがありません。次に止まること。「正しい」という漢字は、「一」の下に「止まる」と書きます。正しさとは、唯一の神の下に私たちが静まり、止まるところから正しさが始まることを教えてくれます。
「黄色信号」を見て、アクセルを踏み込んで、加速して交差点を渡ることもできます。交差点の信号は、一時的に全部赤に変わりますが、見切り発車をする車やバイクがいるかも知れません。黄色信号は、止まるか、急ブレーキでなければ止まれない状況なら、ブレーキを踏みながら減速して渡ることが安全です。交通事故の70%以上が交差点で起こっています。道路の信号機同様に、体と心が発する「黄色信号」をキャッチしたら、減速し、止まりましょう。
頑張ることをやめて、力を捨て、神との深い交わりをもって、神との関係の中で「生き方」と「心の姿勢」を正し、心と体から出る「黄色信号」が「青信号」に変わったことを確認して一日をスタートしましょう。心と体が「青信号」になったら、目的を持ち、目標目指して前進して下さい。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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