世界の宗教者が集まり、平和のために祈る「世界平和の祈りの集い」が4日、大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺で行なわれた。キリスト教の指導者も含む宗教者と市民ら約千人が参加した。京都新聞などが伝えた。
この集いは、1987年8月に開かれた「比叡山宗教サミット」を契機に始まった。今年は同サミットから数えて27年目となる。同サミットは、それまでに開催された宗教会議の中ではかなり大規模なもので、海外16カ国からキリスト教やイスラム教、仏教、ヒンズー教、シーク教、儒教など、宗教代表者24人が出席した。
今年の集いでは、子どもたちによるヒマワリの献花、全国の小中学生から届けられた折り鶴の奉納など、セレモニーが行われた。また、半田孝淳・天台座主が平和祈祷文を読み上げ、「私たち宗教者の果たさねばならない使命は極めて大きく、実働を伴う祈りが希求される」(同紙)と呼び掛けた。
その後、キリスト教やイスラム教、神道などの代表者12人が登壇し、黙祷をささげた。