全米ヒスパニック・キリスト教指導者会議(NHCLC)と、全世界で48万7千件以上のラテン系教会に奉仕するラテンアメリカ拠点の組織「コネラ(Conela)」の合併で、「NHCLC / コネラ」が誕生した。NHCLC / コネラの共同代表であるサミュエル・ロドリゲス牧師は、最近の米クリスチャンポスト紙とのインタビューの中で、NHCLC / コネラがおそらく世界最大の福音派ネットワークであり、ラテンアメリカの福音派を代表する組織となったと語ったが、これに世界福音同盟(WEA)が異を唱えた。
「WEAは、ラテンアメリカその他における福音派キリスト教徒の声を代表しようというこのネットワークの最近の主張に驚いている」と、WEAは声明(英語)でコメントした。さらに、「その主張を受けて、WEA はラテンアメリカ内にある19カ国の福音同盟の代表らから、公にこの主張の真偽を明らかにするようにと要請を受けた」としている。
クリスチャンポスト紙と行った最近のインタビューでロドリゲス牧師は、合併した後のグループの新しい名前はNHCLC / コネラで、50万以上の教会を抱え、研究者の最近の調査を調べた上での結論として、「おそらく世界最大の福音派ネットワークだろう」と述べていた。
「世界最大のプロテスタント系ネットワークと言ってももよいかもしれません。つまり、カトリック教会に次いで世界で2番目に大きなキリスト教ネットワークだろうということです」と、彼は語っていた。「このことはラテン系のキリスト教人口の増加を称えることにもなります。世界中にいるラテン系のボーンアゲイン・クリスチャンを称えることになるのです。これが世界最大のネットワークで、世界中の福音主義を率いていくのですから」
しかし、WEAが認知しているところによれば、ラテンアメリカ内の福音派を地域として代表している団体はラテン福音同盟(AEL)だけだという。AELは、2013年11月にラテンアメリカの19カ国(アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、チリ、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、ドミニカ共和国、ウルグアイ、ベネズエラ)の福音同盟の代表らによって結成された。
「ラテンアメリカ大陸――福音派の数は過去何十年間の間に目覚しく増加している――の福音派教会の大部分を代表するのは、これら19カ国の福音同盟だ」と、WEAは声明で述べている。
WEAによると、WEAは129カ国の福音同盟と150以上の加盟組織を合わせて、全世界に6億人以上存在するという福音派キリスト教徒を代表する存在だ。AELの結成と目的の詳細については、WEAは昨年11月19日のプレスリリース(英語)で言及している。