キリスト新聞社(埼玉県和光市)は25日、聖書を題材とするカードゲームの新製品「バイブルハンター」を全国のキリスト教専門書店およびゲームショップで一般発売する。また、日本聖書協会直営のオンラインショップ「バイブルハウス南青山」で予約を受け付けている。同社によると、このようなゲームは「業界初」だという。
ユーチューブにあるバイブルハンターのPR動画では、美しい画像と迫力ある音楽でこのゲームが紹介されている。
同社は、このゲームを3月8日の「いのり☆フェスティバル関西2014」、および9日の「ゲームマーケット2013大阪」で先行販売したところ、初版300セットを完売。引き続き、重版および新作について企画・検討が行われてきた。
同社はこのゲームの内容について、「プレイヤーは『バイブルハンター』となり、新旧約聖書に登場する預言者、使徒ら多彩な人物(人物カード)を召喚して、世界に散らばった失われた聖書(聖書カード)を獲得(ハント)します。また、「五つのパン」「ぶどう酒」などの言葉カードで聖書の得点を上げたり、『サタン』や『迫害』などのマイナス得点のカードを対戦相手に押し付けることもできます。1セットですべてのカードが揃い、5人までの多人数で楽しむことができるカードゲームです」と説明している。
セット内容は、カード60枚、マニュアル1枚で、化粧箱入り。対象年齢は8歳以上で、プレイ人数は3~5人。プレイ時間は15分間だという。
聖書の世界を遊びながら体感できる。解説はキリスト新聞社発行の『新共同訳 聖書辞典』に準拠しており、表記は『聖書 新共同訳』に基づいているという。
キリスト新聞社によると、このゲームは頭脳プレイがカギを握るため、いわゆる対戦型ゲームのような「物理的に攻撃して敵を倒す」という要素への不安感はないという。
このゲームの監修を手掛けた三輪地塩氏は日本キリスト教会浦和教会の牧師で、神学的考証にも配慮して制作されているという。また、カードおよびパッケージのイラストには、新進気鋭のイラストレーター、ましう氏を抜擢。また、ゲームデザインには、数多くのアナログゲームのゲームデザインを手掛ける中村誠氏を起用している。そして、グラフィックデザインは、ゲームの企画やプロデュースなどの事業を行っているタンサンアンドカンパニー(京都府京都市)が手掛けている。
先行販売時の反響は、ツイッターアカウントが開設1カ月で877フォロワーであったが、25日現在は1000以上に増加しており、ツィートの数も1500を超えている。
キリスト新聞社は、初版完売・重版決定を発表した3月17日の時点で、このゲームが持つ今後の可能性として、キリスト教学校に通う児童・生徒を対象に拡販するとともに、キリスト教学校の聖書か担当教員との連携や教材としての採用をしてもらうとしていた。それが今回、重版され一般販売されることで、どのように広がっていくのかが注目される。
価格は税込みで2484円。教文館や全国にチェーン店を持つゲームショップ「イエローサブマリン」(本社:埼玉県さいたま市)で通販でも扱っているという。
■ 聖書カードゲーム「バイブルハンター」のPR動画