チリ北部沿岸で現地時間1日午後8時46分(日本時間2日午前8時46分)ごろ、マグニチュード(M)8.2の自身が発生。日本時間2日午前10時15分現在の時点で、チリ・イキケで2.11メートル、同ピサグアで1.73メートルなど、チリからペルーにかけての南米太平洋海岸沿いで約0.5〜2メートルの津波が発生した。
気象庁は、太平洋広域で津波が発生する可能性があるとし、日本への津波の有無については現在調査中。今後発表される情報に注意するよう呼び掛けている。
米CNNの報道によると、震源はチリ北部イキケの北西約95キロの沖合で、震源の深さは約20キロ。現地では一部で道路が混雑しているものの、住民は落ち着いた様子を見せているという。また、この地震のため小さな地滑りが発生したと伝えられているが、死者や家屋への大きな被害はまだ報告されていない。
気象庁の発表によると、今回の地震の震央付近で過去に発生した地震では、1960年5月に発生したM9.5の地震で太平洋沿岸で1〜4メートル程度、1985年3月に発生したM7.9の地震で18センチ(八丈島)、1995年7月に発生したM8.0の地震で29センチ(八戸)、2001年6月に発生したM8.4の地震で28センチ(根室市花咲)、2007年8月に発生したM8.0の地震で15センチ(根室市花咲、八戸、宮古、石垣島石垣港)、2010年2月に発生したM8.8の地震で1.2メートル(久慈港、須崎港)の津波を観測している。
一方、時事通信の報道によると、気象庁は2日夕方に最新の情報を発表する方針だという。