【CJC=東京】教皇フランシスコが3月22日、聖職者による子どもへの性的虐待問題に関する諮問委員会の委員8人を指名した。諮問委員会は2013年12月5日創設が発表された。
委員の中には、被害者の1人として被害者の人権のための活動を行ってきたアイルランドのマリー・コリンズさん、米国の被害者のスポークスマンを務めてきたショーン・パトリック・オマーリー大司教(ボストン教区)やフランスや英国の精神科医もいる。
ポーランド元首相で、駐バチカン大使を10年以上務めたハンナ・スホツカ氏も就任する。
今回指名された8人は、委員会の権限と義務を明確にする内部規定を作成する予定。その他の地域を代表するメンバーは、後日指名されるという。
コリンズさんは13歳の時、病院で司祭から性的虐待を受け、1997年に司祭を告訴。現在はインターネットによる性的虐待の被害者を保護するNGOを設立している。