北朝鮮が27日午後5時42分、日本海側に向け短距離ミサイル4発を発射した。韓国国防省のメディア担当者が同日、明らかにした。
報道によると、ミサイルは北朝鮮東海岸のウォンサン付近から発射された。韓国の聯合(ヨンハプ)ニュースが、韓国政府関係筋の話として伝えたところによると、発射されたのは短距離弾道ミサイル「スカッド」とみられる。射程距離は200キロ以上あるとされている。
一方、発射されたのがスカッドであれば、北朝鮮に対して弾道ミサイル計画に関わる全ての活動停止を求めた国連安全保障理事会の決議(2006年)に反する恐れがある。
24日からは、約20万人の韓国軍と約1万3000人の米軍による合同軍事演習が行われており、これに反発するかたちで今回のミサイル発射に踏み切った可能性がある。一方、演習の実施前から、北朝鮮が演習を口実に軍事的挑発をするのではないかという見方もあった。