1カ月早い完治の恵み
馬場記念病院では歩く練習をしました。ペガサスリハビリ病院へ転院してからは、理学療法士が1日3回もリハビリ治療をしてくれました。
右脳内出血でしたから、体の動きがぎこちなく、「ロボットが歩いているみたいですね」と看護師に言われたりもしましたが、理学療法士は「人間の体に戻してあげます」と、心込めて退院直前の朝までマッサージを続けてくれました。
リハビリでは、4名の若い理学療法士にお世話になりました。4年間の学びと実習、国家試験があるので、とても忙しい大学生活だったそうです。そして今も、遊びに行く暇なく勤務に励んでいました。使命感に溢れた彼らのように、生駒聖書学院の神学生たちも使命感に燃えて2学期を迎えるよう祈りながら、リハビリに励みました。
事故から1カ月が過ぎた8月23日、CT検査の日でした。ペガサスリハビリ病院から馬場記念病院までの100メートルを、看護師と一緒に歩きました。病院の外へ出るのも1カ月ぶりです。
やっとCT検査が終わり、主治医がレントゲン写真を示しながら、「完全に治っています。1カ月早い完治です。もう大丈夫です」と言われ「ありがとうございます」と感謝のことばが飛び出ました。
「自動車は運転してもいいですか。新幹線や飛行機も乗ってよろしいですか」。矢継ぎ早にする質問に主治医は微笑みながら、「全部大丈夫ですよ。でもそんなに急がずに、ゆっくりゆっくり、それが大事ですよ」との答えでした。
8月24日、迎えに来てくれた息子家族と退院祝いの昼食をしました。「じいちゃん。良かったね、元気になって」と孫たちの喜びの言葉。祈ってくれていた幼い笑顔に、イエス様のお名前による祈りが答えられた感謝が溢れました。
今日もまた天国の一日です!
みことばがさらに語りかけてきます。
「目を高く上げて、だれがこれらを創造したかを見よ。この方は、その万象を数えて呼び出し、一つ一つ、その名をもって、呼ばれる。この方は精力に満ち、その力は強い。一つももれるものはない。ヤコブよ。なぜ言うのか。イスラエルよ。なぜ言い張るのか。『私の道は主に隠れ、私の正しい訴えは、私の神に見過ごしにされている』と。あなたは知らないのか。聞いていないのか。主は永遠の神、地の果てまで創造された方。疲れることなく、たゆむことなく、その英知は測り知れない。疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。若者も疲れ、たゆみ、若い男もつまずき倒れる。しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない」(イザヤ40章26~31節)
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からだとこころが 病めるときにも
友なるイエスは そばにおられて
慰め励まし 愛の御手もて
いやしと回復 元気くださる
みことばとともに 聖霊注ぎ
希望が輝き 勇気が満ちる
救いの喜び 豊かにあふれ
天国の笑顔で すべてに感謝
福音のことば 病院に満ちて
主イエスの救いが 笑顔とともに
信じるたましい アーメンと祈る
救いの喜び 祈りとともに
み神の愛こそ 絶えることなく
病に伏せたる 床の上にも
優しき御手(おんて)を 豊かに伸べて
新たな命と 力に満たす
主イエスの愛の手 静かに触れて
いやしのみ力 今も変わらず
こころ安かれの み声とともに
勝利の笑顔で ハレルヤ アーメン
御霊に満たされ 愛と喜び
平安 感謝で 天国の日々
すべては益にと み声は響く
新たな旅立ち 献身の道
入院中作詞 讃美歌三一二番「いつくしみ深き」のメロディに合わせて
■天国から追い返された牧師:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
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榮義之(さかえ・よしゆき):1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、3つの教会の主任牧師、エリム宣教会として国内外の宣教を支援するなど、幅広い宣教活動を展開している。
このコラムで紹介する小冊子『天国から追い返された牧師(三たび輝く命に生かされて・改訂版)』は、著者が2012年7月22日に脳内出血と交通事故で病院に搬送されてからの入院生活、1カ月後の完治体験を書き綴った、神の恵みを証しする書。1999年の左脳内出血発症から、奇跡的に何の後遺症もなく完治するまでの体験談も収録している。