力あるみことばに励まされて
そんな中で、やっと家から愛用の聖書が届きました。クリスチャンになって以来、初めて2週間聖書なしで過ごしたので、皮表紙の聖書を抱きしめて感謝し、朝目覚めるや冷たい水を求めるごとく、むさぼるように創世記から読み始めました。
退院までの14日間で全聖書の通読が終わり、神のことばは生きていて力があることを、文字通り身体全体で体験しました。
特に、いやしの約束のことばは、ほとんど覚えていて毎日告白しましたが、聖書から読み取る約束はまた格別でした。
「わたしは主、あなたをいやす者である」(出エジプト記15章26節)
「あなたがたの神、主に仕えなさい。主はあなたのパンと水を祝福してくださる。わたしはあなたの間から病気を除き去ろう」(出エジプト記23章25節)
脳内出血の原因は食生活からの高血圧ということで、若く美しい栄養士が3人も来て、食生活の指導をしてくれました。入院の1カ月間は、おかゆと牛乳、何回かは薄い食パンだけ。おかずもごく薄味の物が、朝昼晩と運ばれました。「主はあなたのおかゆとおかずを祝福してくださる」と、感謝して食べました。
その結果、1カ月で4キロ減量の恵みも与えられて退院しました。今でも標準体重を保っており、病院での生活と栄養士のアドバイスのおかげと感謝しています。
イザヤ書の癒やしの約束は、すばらしい恵みでした。
「彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、悲しみの人で病を知っていた。人が顔をそむけるほどさげすまれ、私たちも彼を尊ばなかった。まことに、彼は私たちの病を負い、私たちの痛みをになった。だが、私たちは思った。彼は罰せられ、神に打たれ、苦しめられたのだと。しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた」(イザヤ書53章3~5節)
「これは、預言者イザヤを通して言われた事が成就するためであった。『彼が私たちのわずらいを身に引き受け、私たちの病を背負った』」(マタイ8章17節)
「そして自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるためです。キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです」(Ⅰペテロ2章24節)
今回の右脳内出血も、イエス・キリストの十字架により癒やされていることを、みことばの約束で確信しました。
「ありがとうございます。癒やされました! 健康です。感謝します!」
感動が溢れ、病院にいるすべての方々も早く治るよう祈りました。
「あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます」(Ⅰペテロ5章10節)
「愛する者よ。あなたが、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、また健康であるように祈ります」(Ⅲヨハネ2節)
「わがたましいよ。主をほめたたえよ。私のうちにあるすべてのものよ。聖なる御名をほめたたえよ。わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、あなたの一生を良いもので満たされる。あなたの若さは、鷲のように、新しくなる」(詩篇103篇1~5節)
聖書が届くまでは、病院内の貸し出し本を借りて、十数冊読みました。その中で健康についての記述を見つけました。
「健=人+建つ」と書き、人が自分の足で立つこと。「康=平静」で無事なこと。つまり「健康」とは、人が自分の足で立ち、平静で長寿を全うすることと知りました。
また、英語のheal(傷や病気を癒やす、治癒する)=healing。古代英語では、heal=wole+holyとあり、halは「ハレ」と発音していたそうです。癒やされハレルヤ!
WHOにおける健康の定義では、「完全な肉体的、精神的及び社会福祉の状態である」と宣言しています。
聖書は、「平和の神ご自身が、あなたがたを全く聖なるものとしてくださいますように。主イエス・キリストの来臨のとき、責められるところのないように、あなたがたの霊、たましい、からだが完全に守られますように」(Ⅰテサロニケ5章23節)と宣言しています。(続く)
■天国から追い返された牧師:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
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榮義之(さかえ・よしゆき):1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、3つの教会の主任牧師、エリム宣教会として国内外の宣教を支援するなど、幅広い宣教活動を展開している。
このコラムで紹介する小冊子『天国から追い返された牧師(三たび輝く命に生かされて・改訂版)』は、著者が2012年7月22日に脳内出血と交通事故で病院に搬送されてからの入院生活、1カ月後の完治体験を書き綴った、神の恵みを証しする書。1999年の左脳内出血発症から、奇跡的に何の後遺症もなく完治するまでの体験談も収録している。