日本聖公会は、来月11日で3周年を迎える東日本大震災を記念し、犠牲者、また今も困難な状況の中にある被災地の人々のために、全国の教会で礼拝と祈りを捧げるよう呼びかけ、記念礼拝の例などを公開した。
日本聖公会は、3月11日に最も近い主日(3月9日)、あるいは3月11日に何らかの記念礼拝を行うことを薦めており、各日の礼拝、また地震が発生した3月11日午後2時46分に行う黙祷の例などサイト上で公開した。
以下、日本聖公会が公開した礼拝・集会の例。
1)3月9日の主日礼拝での場合
「代祷」において、はじめの呼びかけに続いて「東日本大震災を覚えて」(2014年2月・主教会)の祈りを用いる。嘆願形式でもよい。
2)3月11日に記念聖餐式を行う場合
東北教区における1周年記念、2周年記念礼拝(聖餐式)の例では、「逝去者記念の式」(祈祷書400頁以下)に基づいて、詩編、聖書日課などが選ばれた。「東日本大震災を覚えて」の祈りを特祷として用いる。あるいは特祷は他のふさわしい祈り(「諸祈祷」などより)を用い、「東日本大震災の祈り」は代祷の中で用いることもできる(嘆願形式でも可)。
3)3月11日午後2時46分に黙祷・黙想を行う場合
東北教区では、3月11日午後2時20分あるいは30分より祈りと黙想の時を持つ。以下が進行例。
▽ 聖歌
▽ 交唱
司式者:「神よ、速やかにわたしたちをお救いください」
会衆:「主よ、速やかにわたしたちをお助けください」
司式者:「栄光は、父と子と聖霊に」
会衆:「初めのように、今も、世々に限りなく」
一同:「アーメン」
▽ 詩編第130編など(祈祷書405頁以下の詩編などより)
▽ 聖書朗読:創世記第8章1〜12節(「ノアの場面」)あるいは、ローマの信徒への手紙第8章19節以下(「被造物がすべて今日まで、共にうめき・・・」)など
▽ 沈黙:午後2時46分を待つ
▽ 打鐘:2時46分に合わせて。静かに。12回など。沈黙―黙祷。
▽ 黙想講話
▽ 主の祈り、東日本大震災を覚えての祈り(嘆願形式でも可)、諸祈祷中の祈り33など、その他の祈り
▽ 聖歌
聖歌の例:489、476、291、413、418、512、562