「誠実」という漢字は、「言」+「成」+「実」から構成されています。
つまり、「誠実」な人とは、言葉と行動が一致した人のことを言います。
「あの人は誠実そうですね」という場合、裏表がなく、言葉と行動が一致しているように見える人をさすのではないでしょうか。
聖書は、「人はその口の結ぶ実によって腹を満たし、そのくちびるによる収穫に満たされる。死と生は舌に支配される。どちらかを愛して、人はその実を食べる」(箴言18章20~21節)と語ります。
「口が語ることが種としてまかれ、そのまいたものを収穫する」と言うのです。
つまり、人生はその人が語った通りになるのです。そうしたら、語る言葉とその人の生き方が一致するのでみんなが誠実な人であるはずですが、不誠実な人も数多くいます。
良いことを語る人は、良い実を結ぶので、その実を隠す必要はありません。しかし、悪いことを語る人は、悪い実を結ぶので、その実を隠して、良い実を結んでいるように見せかけたり、猫をかぶり「いい子」を演じたりするのではないでしょうか。
イエス・キリストは、そのような人を「偽善者」「白く塗った墓」と呼びました。
「わざわいだ。偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは白く塗った墓のようなものです。墓のその外側は美しく見えても、内側は、死人の骨や、あらゆる汚れたものがいっぱいです」(マタイの福音書23章27節)
言葉を変えていうならば、不誠実です。
そうならないためにどうしたらいいでしょうか?
悪い言葉を語ることをやめて、良い言葉を口で語るようにしましょう。
1、陰口をやめましょう。
2、目の前にいる人を否定することをやめましょう。私たちは、人の「良い・悪い」をいう評論家になる必要はないのです。
3、神の言葉を語りましょう。
「その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える」(詩篇1編2~3節)
「この律法の書を、あなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさまなければならない。そのうちにしるされているすべてのことを守り行うためである。そうすれば、あなたのすることで繁栄し、また栄えることができるからである」(ヨシュア記1章8節)
神の言葉を、昼も夜も口ずさむならば、「あなたが何をするにしても栄える」というのです。
もちろん、成功や繁栄をひけらかし、自慢することは控えるべきですが、やることなすことがうまくいくならば、それを隠す必要はありません。
誠実に生きる秘訣は、悪い言葉を語ることをやめ、良い言葉、神の言葉を語ることです。そうしたら、人生は祝福され、誠実な人になります。
否定的、消極的、破壊的な言葉も必要以上には使うことをやめて、肯定的、積極的、建設的な言葉を多く使っていきましょう。
素晴らしい一日でありますように。
◇
菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
■外部リンク:
新宿福興教会ホームページ
(メッセージをくだされば、みなさんの近くの教会を紹介致します。)