人から何かをしてもらったならば、お礼を言って感謝を表わすことは礼儀です。しかし、試練や問題に直面した時に「ありがとう」と言えるでしょうか。
「ありがとう」を漢字にすると「有難う」です。語源は「有り難し」、「有ることが難しい」です。もっと言えば、「難が有る」です。
人は、試練や問題に直面して、それを乗り越えようとする時に、その難から多くを学び、成長し、飛躍します。
神様は、私たち人間に、その人の成長に合わせて祝福や良いものを与えて下さいます。親が子の成長に合わせて必要なものを買い与えることと似ています。
多くを学び、成長したら、神様がより良いものを備え、与えて下さるとしたら、試練や問題は私たちにとって素晴らしい機会になります。
今、試練や問題に直面しているとしたら、「私にはこの問題を乗り越える力がある」「試練から脱出する道がある」と考えて下さい。
「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」(Ⅰコリント10章13節)
そして、天を見上げて、神様に「有難う」と言って下さい。試練や問題は、結果的にあなたを祝福します。
「私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。信仰が試されると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります」(ヤコブ1章2~4節)
だから、神様が下さる良いことには「ありがとう」、神様が下さる試練や問題には「有難う」と感謝を表していきましょう。
素晴らしい一日でありますようにお祈りします。
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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