2013年最後の日である12月31日、50を超える国々から約3000人の人々が、ミッションネット(Mission-Net)の年2回の集会の一環としてドイツ・オッフェンブルクで行われた祈りとワーシップの集いに出席した。
『オペレーションワールド』(第7版)の著者であるジェイソン・マンドリック氏は、ミッションネットについて「ヨーロッパ版のアーバナ宣教大会(URBANA=北米で開催されている学生宣教大会)だ」と語る。アーバナ宣教大会よりは規模は多少小さくなるが、参加者は南北アメリカ、アフリカ、アジア、中東諸国に加え、ヨーロッパの40カ国以上から成り、その多様性はアーバナ宣教大会を超えている。
ミッションネットと共同しているオペレーションワールドは、フェイスブックで50を超える国々から約3000人がこの新年コンサートに参加すると事前に発表していた。
今回のミッションネットの集会は、2013年12月28日から2014年1月2日までの5日間続くものだが、マンドリック氏は特にこの新年のカウントダウンについて力を入れて語る。「オペレーションワールドのチームメンバーは、私自身も含めて、この(カウントダウンの)祈りの時間をいつも引導しています」「新年のカウントダウン後、たいていは深夜まで活気溢れるワーシップコンサートが続きます」と語る。
昨年開催されたミッションネットには、40の国々から約2500人が参加し、参加者は伝道の働きにより従事するように求められた。
「ミッションネットの目的は、ヨーロッパにおけるクリスチャンの若者達に、宣教的なライフスタイルを浸透させること」だと、ミッションネットはそのウェブサイトで説明している。この目的を達成するための1つの道が、すでに存在している運動をさらに盛り上げ、新たな“ミッションネット・ムーブメント”を、国レベル、またヨーロッパ全体を巻き込むレベルで促進することで、またもう1つの道が、相互に促進し合い、教え合い、訓練を行い、そして動員するための全ヨーロッパ的なミッションネット・ムーブメントを通じてクリスチャンの若者を呼び集めることだとしている。
ミッションネットは、「世界を変える」というシンプルなスローガンを掲げているが、ミッションネットのウェブサイトは、その一つ一つの言葉の裏にある意味を次のように伝えている。
「クリスチャンとして、私たちは神の変化させる力というものをこの社会で表したい。それは個人主義についてではなく、一緒に行う、ということに関することなのだ。それは私たちが住む場所から始まるのだが、宣教的なライフスタイルというのは、私の近所、私の国、そして最終的には私の国を超えていくものなのである」
過去数年間の調査によれば、歴史的にキリスト教の影響を強く受けたヨーロッパはその信仰の伝統を失いつつある。2011年のピュー・フォーラム調査によれば、1910年には世界のキリスト教徒の内66.3%がヨーロッパ人であったが、最近ではその割合が25.9%まで下がっている。一方、サハラ砂漠より南部のサブサハラアフリカと、アジアにおけるキリスト教徒の割合は、1910年にはサブサハラアフリカが1.4%、アジアが4.5%だったのに対し、最近ではそれぞれ23.6%、13.1%に上昇している。