日本で半世紀以上の歴史をもつ超教派聖会「第53回日本ケズィック・コンベンション」が来年2月25日から27日までの3日間、神奈川県の箱根ホテル小涌園で開かれる。主題は「聖霊による聖別と解放」(ロマ8章2節)。主講師に英国ケズィック理事でムアランド・カレッジ校長のスティーブ・ブレディ氏、カナダのピープルズ・チャーチ主管牧師のチャールズ・プライス氏を迎える。
この聖会は1875年、イングランド北部の湖水地方にあるケズィックという小さな村で始まり、霊的聖さを願う世界中のキリスト者の間に広まった。ケズィックでは現在も毎年聖会が開かれており、3週間の会期中に1万人以上のキリスト者が教派を超えて集まっている。
日本では、1962年に「日本キリスト者修養会」が箱根湯本三昧荘で開催されたことが基盤となり、後に英国ケズィック本部の了承を得て、「日本ケズィック・コンベンション」が誕生した。現在では毎年2月から3月初旬にかけて、北海道から沖縄まで全国10カ所で関連集会が開かれている。
聖会の一貫したテーマは、「みなキリスト・イエスにあって一つ」(ガラテヤ3章28節)。聖会の中心となる講解説教では、特定の教理によらない聖書全巻的な調和を重視している。毎年、40教派以上の教職信徒が全国の関連集会に参加し、参加登録者総数は多いときで約4千人に上る。
箱根の大会では、日本人講師として峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)、島隆三氏(日本基督教団仙台青葉荘教会牧師)、高田義三氏(チャーチオブクライストニュージーランド日本大阪教会牧師)、石田敏則氏(シオン・キリスト教団蒲田教会主任牧師)、山崎忍氏(ウェスレアン・ホーリネス教団浅草橋教会副牧師)を迎える。
聴講料は1日2千円。宿泊込みの参加プランも用意している。問い合わせは、日本ケズィック・コンベンション東京委員会事務局(03・3291・1910)。