クリスマス・イブの24日夜、日本各地の教会でクリスマスを記念する集会が行われた。大和カルバリーチャペル主任牧師の大川従道氏は、同教会のクリスマス・イブ礼拝の説教でルカによる福音書2章8節から11節を引用し、クリスマスのよき訪れを最初に聞いたのが当時貧しく身分の低い羊飼いだった事実に触れつつ「大切なことは謙遜であること」とし、キリストの福音について「へりくだり低くなって神の恵みを仰ぐ者に与えられる恵み」と説いた。
大川氏は、「この方こそキリストです」と題して説教し、聖書の語る福音について(1)神は愛であり、すべての人は神に愛されている(2)人は罪を犯して神の栄光を受けることができなくなり(3)そのためにイエス・キリストがこの世にくだり、救いの道を開き、永遠の命を与えると約束してくださった(4)その恵みを信じ受け入れることだと語った。
また、イエスが幼くして難民となったことや、ヨセフを早く亡くしたために長男として母マリアや兄弟の面倒を見なければならず苦労したことなどを挙げ、「イエス・キリストはただ十字架にかかられただけでなく、私たちと同じように悲しみ、苦しみを経験された。だから私たちの孤独や悲しみ、苦しみを理解してくださるお方」と説き、「このお方と一緒に人生を歩める素晴らしさを経験してほしい」と話した。
淀橋教会主管牧師の峯野龍弘氏は、同教会のイブ燭火礼拝の説教で「世界最高の贈り物」と題して説教し、クリスマスについて「天地万物の創造者である天の父なる神様が、私たち全人類を幸せにするため、また私たち一人ひとりを愛して、永遠の命を与え、この地上にあっていかなる艱難辛苦が待ち受けていようとも耐え抜くことができる者としてくださるために、その尊い独り子、主イエス・キリスト様を私たちにプレゼントしてくださった日」と説いた。
峯野氏は、コリントの信徒への手紙一13章を引用し、「(イエスは)自己犠牲を甘受しても相手に仕え、相手を立て上げ生かしていくような、謙虚にして美しく、かつ、命を懸けてもそれを貫き通す、力強い真の愛を求めて生きる生涯を可能にしてくださる」とし、「これこそ世界最高の愛のプレゼント」と話した。