「私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです」(エペソ6章12節)
「あの人はとんでもない人だ、あれでもクリスチャン、牧師といえるのだろうか」という人がいるかもしれません。しかし私たちの格闘は血肉に対するものではありません。格闘の相手は人間ではないのに、格闘するべき相手の「すり替え」をサタンがしています。あなたに悪口を言う人自体を敵として攻撃するのではなく、その人はサタンに操られているだけなので、その人の背後にいるサタンに命令してください。
人を赦さないと祝福されませんが、赦せないと思っている人を憎むのではなく、その背後の霊、その人を操っている霊を憎んでください。血肉の戦いではなく、サタンに向かって祈って言ってください。「主権・力・この暗闇の世界の支配者たち、天にいるもろもろの悪霊、イエスの名でお前たちを縛る。アーメン!」と祈ることでサタンが落ちます。このサタンを引きずり落とす祈りをしてほしいと思います。サタンは弱いのです。
「平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように」(ローマ16章20節)
サタンはあなたの足で踏みつけることができるゴキブリサイズなのです。私たちの勝利が決まっているのに、勝利の行動を取らないのが問題なのです。神様と私たちは一体です。神様は私たちの中で働かれます。あなたの足で、サタンを踏みつけてください。
「イエスの名でお前を踏みつける!」と命じるとサタンは逃げていきます。これを私たちが知ってしまうことをサタンは恐れています。それを知っていると思うと、サタンは私たちから逃げていきます。
私たちがイエス様を信じることで、サタンには私たちが言っているのではなく、イエス様が言っているように聞こえるようになります。私たちにはできなくとも、イエス様には癒やしの業をなすことができます。自分の生活のこと、金銭的な問題も、自分に支払う能力があるかではなく、イエス様にできるかということです。
結果はすでに決まっています。治った、癒やされたと信じてください。自分の能力とは関係のない話です。サタンと戦っても、私たちの見ているところが間違っていると、ずっとサタンと戦っていると感じてしまいがちですが、サタンはすでにさばかれているのです。
「さばきについてとは、この世を支配する者がさばかれたからです」(ヨハネ16章11節)
サタンはすでにさばかれたのに、現実には問題があるという理由は、聖書の中には2つの世界があることを認識することで理解することができます。黙示録に書かれてある御言葉は、これから私たちが突入する時代であり、未来の話ではありますが、過去形で聖書には書かれてあります。霊の世界ではすべて終了しているのです。現実の世界はそれに向かって進んでいるのです。
格闘のリングが二つあるということです。現実の世界のリングで戦っている人は、サタンと格闘し続けないといけませんが、霊の世界のリングに立つ時には、すでにサタンは倒れてしまっているのです。
金銭の心配、病気の心配をする必要もありません。なぜならすでに終わっているからです。私たちの人生は災いがなく、平安であり、将来と希望の溢れるものである(エレミヤ29章11節)ことが定められています。
「神は、キリストにおいて、すべての支配と権威の武装を解除してさらしものとし、彼らを捕虜として凱旋の行列に加えられました」(コロサイ2章15節)
問題があったとしても、「それがどうした。全部治りますから」と平然としていられるのがクリスチャンです。
キリストにおいてすべてのサタンの支配と権威の武装を解除してさらしものとし、地上の中にあるサタンを縛ることができるのです。サタンが動いてしまう理由は、あなたがそれを解いてしまうからです。サタンは常に「逃げる姿勢」で攻撃しています。霊的には敗北しているのです。もう縛られているのです。これを解いてしまってはいけません。「支払えそうもない、どうしよう。倒産してしまうかもしれない」と解いてしまうのではなく、「お前はすでにさばかれている。私は祝福されている。圧倒的勝利者でありお金には困らない。なぜなら主イエス・キリストを信じているからである」と宣言してください。
「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています」(Ⅰペテロ5章8節)
この箇所を読むと、悪魔が私たちを襲っているように思えます。しかし実際は歩きまわっているだけなのです。サタンは歩きまわっていて攻撃はしていません。あなたが緩めてサタンが攻撃するように誘導しているだけなのです。「お金に困りそうだ、私の家庭が大変になりそうだ、病気が長引きそうだ、支払えそうもない」……とあなたがサタンに餌をあげてしまっているのです。
イエスの名によってサタンを縛ってください。サタンはほえたける獅子のようであって、獅子でなく、張子の虎のようなものです。強そうに見えても、実際はゴキブリサイズなのです。ゴキブリは踏みつぶそうとすると自分が殺されると思って逃げていきます。それがサタンなのです。サタンは私たちの敵ではなく、私たちは圧倒的勝利者なのです。
「堅く信仰に立って、この悪魔に立ち向かいなさい。ご承知のように、世にあるあなたがたの兄弟である人々は同じ苦しみを通って来たのです」(Ⅰペテロ5章9節)
立ち向かえば逃げて行くのがサタンです。サタンはとても弱いのです。サタンを天から引きずり落とす祈りを毎日行うことで、すぐに日本のリバイバルが来るようになります。日本から世界中にリバイバルを伝えていけるようになります。
しかしサタンを縛る前にしなければならないことがあります。それが罪の解決です。そして御言葉を覚え、御言葉に書いてあることを祈ることで力が出てくるようになり、神様が満足する祈りとなることができます。
サタンを縛る前に、「天のお父様感謝します。隠れた罪があれば赦してください。祈りがかなえられ、天に届いたと信じ感謝します。イエス様のお名前で、アーメン」と言ってからサタンを縛ってください。「主権、力、この暗闇の支配者たち、天にいるもろもろの悪霊、イエスの名でお前たちを縛る」と祈ってください。
リバイバルを早めるのは「あなた」の責任です。あなたが祈れば、神がやったことになります。あなたがやらなかったら神はできません。モーセが杖をかざしたから紅海が分かれたのです。ヨシュアが祈ったから、天に太陽はとどまりました。神は私たちの中で働きます。あなたがサタンを縛れば、サタンは神様によって縛られるのです。
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徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。
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