なぜ自分ではなく神様が悪魔に立ち向かってくれないのかといいますと、神様は天地万物を創造され、地球を人間に与えられました。しかし人間が堕落したためサタンが人間の神となりました。神様はご自身が創造した地球であるにもかかわらず、所有者の名義が変わってしまったのでこの地上に来られなくなってしまいました。神様が働けなくなってしまいました。神様が来ると人間が死んでしまうから来られなくなってしまいました。そこで人間であり、神でもあるイエス様をこの地に贈ることで、イエス様の中で神様が働かれるようになりました。イエス様は「わたしが語っているのではなく、父が語っている」と言われました。イエス様がしているのではなく、父なる神がしていると言われました(ヨハネ5章17節)。
同じように、キリスト者である私たちが悪魔に立ち向かわなければ、神様は私たちの中で働けません。「神にはできる」と信じるなら、神様に「どうぞその御業を成すために私を用いて下さい」と言って、イエス様の立場で成していくことが必要です。イエス様にこの癒やしができるなら、私にもできます。この問題をイエス様が解決できるなら、私にもできるのです。イエス様が「5つのパンと2匹の魚を増やすことができる」なら、私にもできるのです。
「悪魔はあなたがたから逃げ去ります」(ヤコブ4章7節)の「逃げ去る」という言葉は、ギリシャ語で「疾走する」という意味です。悪魔の足は逃げるスタイルになっています。そして「イエスの名」と言うと、疾走してしまいます。それなのに悪魔を攻撃しないから、うまくいかなくなってしまいます。
「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです」(Ⅱコリント8章9節)
キリストの貧しさによって私たちは富む者となりました。事業がうまくいかないと現状を嘆くのではなく、神の言葉を言ってください。「必要が満たされた」(ピリピ4章19節)と信じて「感謝します」と言ってください。そして悪魔にあなたの悪い告白で、いちいち餌をあげないでください(箴言18章20、21節)。悪魔はあなたが攻撃したら疾走していきます。あなたは強いのです。これがクリスチャンの凄さでもあります。
クリスチャンである自分が金銭に不自由なく、病気にかからず、家庭円満であることで「さすがクリスチャンだ」と思われるような証しをしようと思っている人は、わかっていません。クリスチャンの凄さは、深刻な問題があるときでも、問題を感じさせないところにあるのです。サタンはいろいろな問題を持ってきます。お金の問題、誤解による人間関係の問題……。悪魔に立ち向かわないで絶望してはいけません。クリスチャンの凄さは、問題の中にあっても強いというところにあるからです。
「私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです」(ローマ8章35、37節)
私たちはいろいろな問題の中にあっても、圧倒的勝利者となるのです。アブラハムは25年間、子どもができずにいました。ひとりも子どもがいないのに、「多くの国民の父となる」(創世記17章4節)、「国々の母となる」(創世記17章16節)との言葉を信じていました。問題の中にあっても、アブラハムは子どもができたと信じる信仰を持っていました。妻のサラも子どもができない体となり、望みがないときにも望みを持ちました。
私たちも同様に、失業して働くことができなくても生活できるというところに私たちの強さがあります。ききんや水不足、地震が来ようが何が来ようが、信じた通りになるのです。ですからサタンを攻撃することを忘れないでください。金銭で不自由をするときもあるかもしれません。しかし「これらすべての中にあっても圧倒的勝利者である」ということを信じていれば、お金は不思議と間に合ってくるようになります。
「また、私の神は、キリスト・イエスにあるご自身の栄光の富をもって、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます」(ピリピ4章19節)
見えない所にある祝福を信じてください。それを御言葉で知って、サタンに宣言してください。「必要をすべて満たす」と書かれてあります。疑いのあるうちは、サタンがやって来ます。しかし最終的に、信じ切っている人には、サタンがやって来なくなります。信じ切っている人をサタンが攻撃しても、時間の無駄だからです。サタンが近づかないように御言葉を信じ切ってください。
御言葉を語ることで、御言葉の光があると、暗闇が消えるのです。問題に溢れていても平気でいられる姿がクリスチャンの凄いところです。普通の人ならばあのような平然とした状態で振る舞うことなどできないような状況で、ゆとりのある心でいられるところがクリスチャンの魅力です。何も持っていなくても喜んでいて、元気でいられるのです(Ⅱコリント6章10節)。
見るべき対象を間違ってはいけません。
「まことに、あなたがたに告げます。何でもあなたがたが地上でつなぐなら、それは天においてもつながれており、あなたがたが地上で解くなら、それは天においても解かれているのです」(マタイ18章18節)
サタンを自由にしてはいけません。日本のリバイバルはサタンを縛ることで起こるようになります。日本、あなたの家庭にサタンを働かせてはいけません。神様の御言葉通りのことが起こってくるように祈らなければなりません。
「つなぐ」という言葉は英語では”bind”であり、「縛りつける」という意味です。あなたがサタンを縛りつけない限り、サタンは動けるようになります。解くは”loose”で「緩める」という意味ですが、サタンが動けるように緩めてはいけません。
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徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。
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