ベストセラー著書『The Purpose Driven Life』(邦訳:人生を導く5つの目的―自分らしく生きるための40章)で有名な米サドルバック教会のリック・ウォレン牧師が、今度は信仰に基づいたダイエット書を発売した。
ウォレン氏は今月、医者のダニエル・アメン氏とマーク・ヒュマン氏との共著で、新著『The Daniel Plan: 40 Days to a Healthier Life(ダニエルプラン:健康な生活への40日の道のり)』を発売した。通常のダイエットは、主に運動と食事に関するものがほとんどだが、同著の特徴は、信仰(Faith)、運動(Fitness)、食事(Food)、集中(Focus)、友人(Friend)の5つの「F」のコンビネーションにより、読者を健康な体へと導く。
3人の著者は最近、米CBSのテレビ番組『The Morning』に出演し、同著を紹介。同番組でウォレン氏は、自身が牧会するサドルバック教会で、500人ほどに洗礼(バプテスマ)を授けたころから「それほど霊的ではない」ある思いを抱くようになったと言い、「おや、僕たちはみんな太っている」と気づいたことを語った。自身についてもはダイエットが必要なひどい例だとし、850人ほどに洗礼を授けたころ、今回の著書執筆につながった、今回のダイエット運動を始めることを決めたと明かした。
数万人の会員数がいる同教会の信徒達の前で、ウォレン牧師は自身がダイエットが必要であることを告白し、共にダイエットをしたい人がいれば一緒にしないかと尋ねた。最初は、参加者は200人程度だと考えていたが、最終的には1万5000人にまで膨れ上がり、最初の1年間で1万5000人が合計113トンもの減量に成功したという。
「『ダニエルプラン』は、これまでの健康・運動プログラムに3つ新しいことを加えています。多くのプログラムは食事と運動に関するものですが、私たちは人間はそれよりももっと複雑な存在だと考えます」とウォレン氏。「なぜ食べてしまうのか、感情的な理由があるのです。なぜ食べてしまうのか、霊的な理由があるのです。精神的な理由があるのです。ですので、私たちは、信仰(Faith)、集中(Focus)、友人(Friend)を加えました」と説明した。
実際に同ダイエット法を実践したウォレン氏は、当時約40キロの減量をしたかったと言うが、ダニエルプランをスタートして30キロ近く痩せたと言う。しかし、息子のマシューを亡くした後の半年は運動をせず食べ過ぎることが多かったため、約15キロ再び体重が増えてしまったが、現在はダニエルプランに戻りすでに13キロは減量できたという。
■『The Daniel Plan: 40 Days to a Healthier Life』(英語)
Kindle版(750円)、ハードカバー版(2,520円)、オーディオブック(2,471円)