【CJC=東京】アフリカ北東部のエリトリア保安当局が、首都アスマラ北郊で行われていた祈祷会に踏み込みキリスト者185人を逮捕した。英字通信「エリトリア・トゥデー」が10月30日報じた。逮捕されたほとんどが女性。
「教会指導者は今回の逮捕が、キリスト者に対する新たな取り締まり強化の一環であり、さらなる抑圧の波の始まりではないか恐れている」と教会抑圧監視団体「リリース・インターナショナル」のポール・ロビンソン代表が現地活動家の話として伝えている。
祈祷会は、エリトリアからの出国のために開かれたと見られる。国連人権報告によると、エリトリアからの脱出は「見つけ次第射殺」される危険を冒し、毎月数千人規模に達しているという。
一方で、キリスト教信仰を理由に逮捕されたキリスト者は現在1500人に及んでいる。
2002年に、政府は正教会、カトリック、ルーテル派以外の全教会を閉鎖、指導者を逮捕した。また活動を認めた宗教団体に関しても厳しく規制し、率直に発言する指導者には迫害を加えている。正教会総主教は2005年行方不明になっている。