「人生を導く5つの目的」などの著書で知られる米サドルバック教会牧師のリック・ウォレン氏の末息子マシューさんが、精神病を患い自殺したことが6日朝、同教会スタッフらに届いた電子メールの内容で明らかになった。27歳だった。6日付の米クリスチャンポスト紙が報じた。
ウォレン氏は電子メールの中で、「苦悩に満ちた悲嘆の思いを表す言葉が見つかりません。生涯サドルバック教会の教会員であり、私たちの末息子でもある27歳のマシューが今日他界しました。この33年間、私たちはあらゆる危機を一緒に乗り越えてきました。ケイと私はこれまで皆さんが危機に陥った時や悲しみの中にある時、共に手を握り、墓地で共に立ち、病の時は共に祈ってきました。今日は、私たちが皆さんの祈りを必要としています」と述べた。
さらに、「マシューはとても賢く、誰が一番痛みの中にあるか、あるいは部屋の中で一番不快感を感じているかを感じ取ることができました。さらにそのような人と関わりを持って励ましたりもしていました。しかし、マシューと最も近い位置にいる人間だけが知っていることでしたが、彼は生まれた時から精神病と格闘していました。彼はうつ病の暗い穴の中に引きずり込まれ、自殺したいという思いにさえ駆られることがありました。米国内最高の医師、薬、カウンセラーや癒やしの祈りがあったにもかかわらず、彼の精神病の苦しみは決して止むことがありませんでした。今日、ケイと私と楽しい夕方の時間を過ごした後、自宅で瞬間的な絶望感に襲われ、彼は自ら命を絶ちました」と詳細を伝えた。
マシューさんはウォレン氏に、「お父さん、僕は天国に行くことがわかっている。それならなぜ、ただ死んでこの苦しみを終わらせることができないのか」と尋ねていたという。
米福音伝道者のグレッグ・ローリー氏も5年前、息子のクリストファーさんを33歳にして交通事故で亡くしている。ローリー氏はブログ上で、「私も自分の息子を亡くしています。リック氏ご夫妻が経験されている痛みを知ることができます。しかし彼らの事情は私の息子の場合とは異なっています。私の心はご夫妻と共にあります。このような時におかけする言葉は本当に何もありません。しかし神の言葉があります。このような時におかけする言葉のマニュアルはありませんが、『インマヌエル』があります。神が私たちと共におられます。主がウォレンご家族とサドルバック教会と共におられ、共に嘆いておられます。主が『万物を改める』(使徒3・21)時まで、待ち望んでいたいものです」と述べた。
サドルバック教会は公式声明文を発表し、「ウォレンご家族の上に神の慰めと平和があるように、この困難をご家族が良く乗り越えられるよう共に祈ってほしい」と呼びかけている。