9月11日の礼拝はサドルバックの姉妹教会である南部マンハッタンコミュニティ教会から部分的に放送される予定であるという。礼拝説経の題目は「希望と自由」で、詳細は未定であるという。南部マンハッタンコミュニティチャーチはサドルバック教会副牧師トム・ホラデイ氏の息子であるライアン・ホラデイ氏が牧会を行っている。
ウォレン氏は先週末の礼拝で、ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏が米同時多発テロ事件から10周年となる9月11日に、いかなる宗教の聖職者による祈りもグラウンド・ゼロで行わないとした決断について、「この決断は彼の市政に良く働かないだろう」と遺憾の意を表明した。ブルームバーグ氏は最近になって「すべての人が参加できる行事とするか、誰も参加できない行事とするか-それ以外の選択肢はありません。そして時間もありません。9.11テロ事件10周年記念追悼式典におけて特定宗教の聖職者による祈りが適切ではない部分もあります」と述べていた。
ウォレン氏は、9.11のテロ攻撃は世界を変革し、アフガニスタンおよびイラクでの戦争を勃発させ、多くの人々の命が奪われる出来事であったことを指摘、「今週ニューヨーク市長がグラウンド・ゼロでの10周年記念礼拝でいかなる聖職者による祈りも捧げられる予定はない」と発表したことについて、「そのように決定されたなら、私たちがしなければならないことがあります。私たちの教会で国家的な祈りを捧げましょう」と呼びかけた。
ウォレン氏はサドルバック教会の牧師二人が「混乱と破壊しつくされた都市での霊的必要をケアするため」にニューヨーク市の姉妹教会2教会に派遣された。南部マンハッタンコミュニティチャーチは元々「モザイク」という呼び名で呼ばれていた。
リック・ウォレン氏は、「9月11日の日曜日、私たちはニューヨーク市の姉妹教会とつながる予定です。ライアン牧師がグラウンド・ゼロからの放送を通して私を手伝ってくれる予定です。私たちはニューヨーク市にある私たちの姉妹教会を通じて、9.11テロ事件の証を聞く時間を持つ予定です。9月11日の礼拝は、私たちにとって、米国の自由を保ち続けた人々を讃える大きな機会になるでしょう。国家的な祈りがささげられる予定です。常に米国では祈りが必要です。そして今まさに米国では祈りが必要であると思われませんか?」と聴衆に問いかけた。ニューヨーク市では、8月下旬に大型台風が直撃し、交通網の麻痺、停電が生じる他、米東岸各地で15人以上が死亡している。
南部マンハッタンコミュニティチャーチのホラデイ牧師はCPの取材に対し、9月11日を迎える週の最初の日曜日は毎年記念礼拝を捧げています。しかし今年は10周年となる主日であるためより意味が深いです。霊的な視点から、この記念礼拝を多くの人々が集う機会としたいと思っています。9.11テロ事件は、一国家、ニューヨーク市民による悲劇なのではなく、霊的な悲劇であったといえるでしょう。9.11テロ事件は、多くの人々に霊的な真空を与えました。この真空を神様の愛で満たせることを願っています」と述べている。