【CJC=東京】スペイン北東部ボルハの教会にイエス・キリストが描かれていた約100年前の絵画を、80代のアマチュア女性画家セシリア・ヒメネスさんが善意で「修復」したところ、子どものお絵かきのような目にマンガめいた鼻がつき、血の気のない顔の周りをサルのように毛皮が覆っているかに見えるものだったところから、世界中で報道された。
問題作をひと目見ようと、スペイン内外から、ボルハを訪れる人が急増した。絵を見た観光客は「素晴らしい絵だ。奇跡だよ」と話す。
教会は、これまでは無料だった入場料を徴収し始め、絵をTシャツやカップなどにプリントしたものが、インターネットで販売されるようになって、思わぬ問題が浮上した。
「修復」を担当したヒメネスさんが、絵の知的財産権を主張、Tシャツなどの販売で得られる収入の一部を受け取る権利がある可能性を探り、弁護士が調査を始めたという。
ヒメネスさんは、この収入を難病治療のための基金に寄付するとしている。
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