イスラム教国イランのシャリア法に基づき、ナダルカニ氏はキリスト教の信仰を放棄しない限り死刑となる宣告が下されていた。そのためナダルカニ氏への死刑宣告は世界的な信仰の自由に関する関心事とされ、祈りが求められてきた。
法と正義のための米センター(ACLJ)は、メールマガジンを通じて「ユセフ牧師のために皆が祈ってきました。ユセフ牧師への祈りを捧げるツイッターには310万人以上もの人々が加わるようになりました。この驚くべき祈りの勝利を祝う一方、まだ世界には同じように迫害の渦中にある多数のキリスト者が存在していることを覚えて行く必要があります。信仰のために迫害されている人々のうち74パーセントがクリスチャンです。エジプトのキリスト教徒への暴力の高まりや、ムスリム同胞団がエジプト政権をコントロールしようとしており、エジプト大統領官邸前で人々が十字架刑に処せられているという報告もあります」と今だに続いているキリスト教徒への迫害に引き続き祈りを置くように呼び掛けている。
ACLJによると、ユセフ氏の解放にはクリントン米国務長官が外交圧力をかけたこと背景があるという。ACLJはクリントン米国務長官に対し、今後エジプトで迫害されているキリスト者のために行動に出てくれるように要請しているという。