猛暑が続いていますが、体だけが熱くなるのではなくて、聖霊が心に燃える夏本番の日々を歩みたいと思います。「聖霊によらなければ、イエスを主と告白できない」と聖書にあるように、私たちがイエスを信じた時から、聖霊は働いて下さっています。しかし、その聖霊の働きがどこか種火のようについているだけではなく、神に向かって思いっきり火力を強く燃やしたいと思います。
使徒の働き1章8節「・・・聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます・・・」の御言葉は、イエスの地上での最後のお言葉であり約束です。イエスの地上での働きはここで終わりますが、まだまだ新たな物語が続いていきます。イエスが復活され昇天された後も、約束通り訪れた聖霊の働きにより、イエス・キリストがともにおられることを私たちは体験することができます。聖霊の力によって、癒やしや恵みの体験を、ごく一部の人たちだけでなく、私たちはともに体験したいと思います。私たちの人生にも聖霊の約束が実現していることを躊躇することなく証しできるように、霊的な恵みを頂きましょう。
聖霊の体験のために2つのことをともに学びたいと思います。
1.心を合わせ、祈りに専念する
オリーブという山からエルサレムに帰ったペテロやヨハネ、ヤコブやアンデレたちは、家の屋上の間に上がり、イエスの母マリヤ、そして兄弟たちとともに心を合わせ、祈りに専念していました。確かに、彼ら以外にも、真面目に祈り、断食をし、熱心そうな人々はたくさんいたでしょう。しかし、神の豊かな聖霊の働きを体験できたのは、その人々ではなく、屋上の間に上がった使徒やマリヤたち120人でした。格好をつけず、ただひたすら心を一つにして、神様の御前で本気で祈りに専念した人たち、心や魂にまでイエスの信仰が浸透した人たちが神の恵みを頂いたのです。イエスの聖霊の約束を体験するために、私たちの信仰が見掛けだけの、格好だけの信仰になっていないか、自分自身に問い直してみませんか。信仰者として完璧ではない、弱い私たちであっても、純粋に一生懸命に、信仰と祈りに専念するなら、必ず聖霊の力を体験することができます。
2.顔の見える者として
13節から14節には、屋上の間に集まって祈っていた使徒たちやマリヤの名前が書かれています。ただ「数名が祈っていた」という書き方ではなくて、社会的には無名でも、個性のある、顔の見える者として、一人一人の名前が書き記されています。
礼拝で説教を聞いている時も、ただあなたは座っているだけだと思っていたとしても、神の目には顔と名前が一致したあなたのことがはっきりと映っています。ただの見物人として礼拝に出るのではなく、顔の見える一人の信仰者として、はっきりと神の御前に出たいと思います。神は私たちの個性を知っておられます。一人一人に期待しておられます。聖霊が注がれた私たちは、弱い者であっても力を受けて用いられます。神は私たちを知って選んで下さいました。聖霊の約束を頂いている一人の信仰者として強められ、ともに歩んで行きたいと思います。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。