梅雨が終わりに近づき夏本番が訪れようとしています。主によって命そのものが元気にされ、いつも喜ぶ者として歩みたいと思います。イエスが私たちに伝えて下さったのは福音です。「福音」=「良き知らせ」なのです。イエスが約束された恵みを頂いて、私たちも癒やされたいと思います。そのためにも、私たちの方から信仰を働かせたいのです。イエスは「だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい」と言って下さっています。まず主の御元に近づく信仰を働かせたいと思います。あなたを潤す霊的な神との時間がぶれないようにしましょう。また同時に、神のお言葉である聖書を知らなければ何も始まりません。
今日は、2つの癒やしの物語を開きました。マルコでは、悪霊にとりつかれた息子の癒やしを求める父親と、ヨハネでは病気を患っている息子の父親が登場しています。その物語を通して、私たちも神の御前に立つ信仰を持って癒やされたいと思います。
1.困った時の神頼み信仰から真の信仰者へ
困った時、神に助けを求めることは必要です。しかし、ただ単に困った時だけ祈るのではなく、神は真の神ですから私たちも真の礼拝者として、霊と真を持って神を礼拝する者に変えられたいと思います。マルコ9章の悪霊にとりつかれた息子の父親はイエスに「もし、おできになるものなら・・・お助けください」と求めました。イエスは23節「・・・信じる者には、どんなことでもできるのです」と言われました。父親はすぐに24節「不信仰な私を助けてください」と悔い改め、真の信仰者へと変えられました。自分の信仰は大丈夫と思っていても、弱い私たちはイエスによって救われたにもかかわらず、主の求められる正しい信仰の基準から離れてしまうことがあります。イエスが救い主という信仰よりも、自分勝手な決め付けの信仰の方が大きくならないように注意しましょう。不確かな信仰で終わるのではなく、癒やし主であるイエスが共にいて下さるという信仰を働かせたいと思います。神はご自身との交わりを求めておられます。まず主の御元に行き、真の信仰者へと変えられましょう。
2.神の語られる言葉を信じましょう
私たちが神に求め祈る時、思いをたくさん聞いて頂けるのは確かです。ですが、それと同時に私たちは神のお言葉を聞いているでしょうか。ヨハネ4章では、病気で死にそうな息子の父親がイエスに癒やしを求めて近づきました。すると、イエスから50節「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています」とお言葉を頂きました。そのお言葉を信じて家に帰ると本当に息子は癒やされていました。私たちの都合ばかりではなく、神のお言葉を聞く耳をしっかりと持ちたいと思います。話す口だけを持って、聞く耳を持たないクリスチャンになりませんように。人間ではない神のお言葉です。私たちには信じることができる恵みが与えられています。真の礼拝者として神との霊的な交わりを持ち、お言葉を聞いてそれを信じ歩んでいきましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。