世界福音同盟(WEA)は19日、中国陝西省で妊娠7カ月目の胎児を強制妊娠中絶させた行為を非難する声明文を発表した。
2日、同省鎮坪県曽家鎮在住の妊娠7カ月の女性が、当局に違法に拘束され、強制的に安康市の病院に連れられ、妊娠中絶手術を受けさせられた。中国広播網が伝えた。
同件は陝西省人口計画生育委員会が緊急会議を開き、同省鎮坪県の地元当局者に対し調査チームを派遣し、強制妊娠中絶を行った当局者を解雇し、強制中絶執行に関わった全ての関係者がしかるべき法によって懲罰を受ける動きに出ており、WEAはその動向に注目している。
WEAは声明文で、「今回の事件は世界中のWEA会員に憤慨の念を生じさせた」とし、「同様な事件が他にも同国で生じている背景も認識しつつ、中国政府に対し、この様な悲劇的な事件が今後二度と起こらないように呼びかけていく」意を表明するとともに、強制妊娠中絶の被害者となった家族への哀悼の意を示した。またWEA会員に対し、同件の解決、中国で同様な事件が繰り返し生じることのないように祈りを呼び掛けている。