同アルバムには、「Feel Like Going On」や「We Care A Lot」「Smile」といったグループの過去のヒット曲のメドレーに加え、オールド・スクール・ソウル調の「You That I Trust」やワーシップ・バラード「Holy One」といった新曲も収録されている。また、ゴスペル界のファーストレディーことシャーリー・シーザーやベテランゴスペルスターのヴァネッサ・ベル・アームストロング、ザ・クリスチャネアーズのポール・ポーターがカメオ出演している。CDの出来栄えは絶賛されており、USA Todayのコラムニスト、ブライアン・マンスフィールド氏のプレイリストトップ10にも入るほどだという。ジェット・マガジンは「魂が揺さぶられる」、ブルース・マガジンは「自然な情熱的激しさ」とそれぞれ賛辞を送っている。
ランス・アレン・グループは1971年にプロとして音楽活動を開始。当初はスタックス・レコード社に所属し、70年代を通してR&B色のゴスペルやメッセージソングを世に送り出した。その後、様々なレーベルでレコーディングし、クロスオーバーR&Bスマッシュ「Miracle Worker」を主軸としたアルバム「Phenomenon」によって1991年にゴスペルアルバムで頂点に立った。
グループは2002年になってタイスコット・レコード社に所属し、「Do Your Will」や「Closest Friend」「For Your Feet」といったヒットソングやカーク・フランクリンとのデュエット曲「Something About The Name Jesus」をリリースした。彼らは08年のゴスペルの祭典BMIトレイルブレイザーズを大いに盛り上げ、09年には名誉ある賞であるステラー賞を受賞した。音楽界は、R&Bとゴスペルの架け橋としての役割を果たしたランス・アレン・グループを尊重している。