彼はミシガン州北西部を管轄する高位聖職者として現・司教のアルフレッドD・ナイト・ジュニア氏の後を継ぐ。「私は実際、5歳の時から教会で働いてきた」とアレンはトレド・ブレイド紙のデビッド・ヨンク氏に語った。
「歌や説教をしてきて62歳、もうすぐ63になるんだ。そして私は今、司教という立場になった。でも、自分が誇り高い職に就いたことが俄かには信じられなくて、それについて感じることを見出そうとしているんだ」
また、ミュージシャンと聖職者としての活動40周年を迎えたアレンは、ランス・アレングループの最近のトップ10入りを果たしたCD「The Live Experience II」でも興奮を体験した。それがステラー賞の「フォー・オブ・ザ・イヤー賞」や年間の「トラディショナルグループ/デュオ賞」「トラディショナルメール賞」「カルテット賞」にノミネートされたからだ。
「賞にノミネートされたと知った時、4つの別の部門で評価されたなんて信じられなかったんだ」とアレンは語った。第27回ステラー賞の授賞式は来年1月14日、米テネシー州ナッシュビルのグランド・オール・オープリー・ハウスで開催される。
ランス・アレングループは1960年代、祖父のモンローが牧師を務めた米ミシガン州の教会で誕生した。彼らは71年にスタックス・レコーズでレコーディングを始めて、弦楽器を弾きながらR&B調のゴスペルや印象的なゴスペル・トゥルースのメッセージソングを制作。アイザック・ヘイズやバリー・ホワイトのような有名R&Bアーティストとツアーを開催し、世界中にゴスペルを響き渡らせた。
その後グループは、91年にはゴスペルアルバム「Phenomenon」で初の1位に輝いた。クロスオーバーのR&Bを打ち破った曲「Miracle Worker」は代表作となった。アレンは90年代にゴスペル限定のツアーは終わりにしたが、グループは2002年にタイスコットレコードと契約し、「Do Your Will」や「Closest Friend」「For Your Feet」、カーク・フランクリンとのデュエット「Something About The Name Jesus」のような新しいスタイルのヒットソングを世に送り出した。