神学書を読む
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神学書を読む(43)『はじめてのアメリカ音楽史』に見る、米国音楽の底流に流れるキリスト教
本書は、米国音楽史を各ジャンル別に章立てし、コンパクトにまとめた新書である。と同時に、米国音楽史にキリスト教がいかに大きな影響を与えたかを語る上で欠かせないエッセンスに満ちている。
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神学書を読む(42)『ふしぎなキリスト教』の著者2人による新著『アメリカ』
新書は玉石混交である。だが本屋の店頭には、必ず平積みにされている。そして、数千円する本に決して引けを取らないものが数多くある。2011年に発刊された『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)もそのようなベストセラーの1冊である。
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神学書を読む(41)「創造論・進化論」論争を科学者側から解説した名著 『聖書と科学のカルチャー・ウォー』
米国は不思議な国だ。世界最先端の科学技術を持ち、世界経済のトップランナーである一方、2千年前の書物(聖書)を今なお後生大事に国家の根幹に据えている。世界の多くから疑問視され、解説され、そして「そういう国がアメリカだ」と啓蒙され続けてきた。
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神学書を読む(40)聖書の奥深さを体感できる一冊 長谷川修一著『謎解き 聖書物語』
聖書、特に旧約聖書に関する書籍には、さまざまな視点から語られた良書がある。ここに新たな秀作が加えられることになる。それが長谷川修一氏の『謎解き 聖書物語』である。「聖書物語」とうたっているが、中身は旧約聖書の有名な記事に関する解説である。
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神学書を読む(39)『千年王国を夢見た革命』『ピルグリム・ファーザーズという神話』
本書を読むことで、どうして米国が、最先端の科学技術を持ち、この分野をけん引しつつも、あれほど宗教的であり、時には狂信的とすら思える言動が当たり前のように行われるのか、その根幹にある思想を汲み出すことができるだろう。
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神学書を読む(38)ジェイコブ・ソール著『帳簿の世界史』
本書『帳簿の世界史』は、お金の話の底流に「キリスト教」が見え隠れする。面白かったのは、中世からルネサンスに至る過程で、商人たちは会計の必要性を強く感じつつも、お金を扱う仕事に対して信仰的な劣等感を抱いていた、というくだりである。
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神学書を読む(37)秦剛平著『七十人訳ギリシア語聖書モーセ五書』『七十人訳ギリシア語聖書入門』
今回取り上げる2冊は、同一著者によるコインの裏表のような作品である。『七十人訳ギリシア語聖書モーセ五書』は、モーセ五書と呼ばれるヘブライ語聖書(または旧約聖書)の初めの5巻を著者が翻訳したものである。
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神学書を読む(36)森本あんり著『異端の時代―正統のかたちを求めて』
前著から約10カ月。森本氏の新刊が岩波新書から発売された。著者の代名詞ともなっている「反知性主義」を取り入れたキャッチフレーズ「反知性主義の先に何があるのか?」という本の帯は、本書を思わず手に取る人への刺激的な言葉となっている。
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神学書を読む(35)石井希尚編訳『超訳聖書 生きる知恵』
近年は「聖書翻訳」改変期である。昨年は新改訳聖書が改訂された。本年末には日本聖書協会が新共同訳の次世代版として「聖書協会共同訳」を発刊する。
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神学書を読む(34)佐藤優著『新・学問のすすめ―脳を鍛える神学1000本ノック』
前作『悪魔の勉強術』に続く、同志社大学神学部での特別講義を文字に起こしたものである。ハンフリート・ミューラーの『福音主義神学概説』などをテキストとしながら、学生たちに該当箇所を読ませ、それに佐藤氏が解説を加えるというやり方となっている。
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神学書を読む(33)三田一郎著『科学者はなぜ神を信じるのか―コペルニクスからホーキングまで』
本書の著者、三田一郎氏はカトリック名古屋教区の終身助祭である。同時に、米ロックフェラー大学准教授、名古屋大学理学部教授、神奈川大学工学部教授などを歴任した物理学者でもある。
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神学書を読む(32)中村敏著『分断と排除の時代を生きる―共謀罪成立後の日本、トランプ政権とアメリカの福音派』
2016年の米大統領選以後、トランプ大統領に関する書籍が次々に発刊されてきた。それまでは泡沫候補の筆頭として、面白おかしく取り上げられてきたトランプ氏だが、当選後は重要なかじ取りを担う人物として、私たちは彼を見直すことになった。
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神学書を読む(31)『ハリウッド映画と聖書』(後編) 「超越の契機」を共有するために
著者のアデル・ラインハルツ氏は、聖書的な映画を「映画のかたちをとった聖書」と「映画の中の聖書」に二分し、それぞれについて4〜5章かけて詳述している。一方、終章「映画と超越」では抽象性が高められ、解説が一気に熱を帯びる。
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神学書を読む(31)『ハリウッド映画と聖書』(前編) 「映画のかたちをとった聖書」と「映画の中の聖書」の素敵な関係
本書との出会いが、私の目指していることを明確に、そしてよりアカデミックに説明するすべを与えてくれた。単なる映画と聖書のクロスオーバーを楽しむだけではなく、礼拝の大切な部分を担う「説教」の本質と奥深さを図らずも教授してくれた。
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神学書を読む(30)仲正昌樹著『悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える』
6月に入って以来、暗いニュースが続く。例えば5歳の女の子が虐待死させられた事件。親は「指導」の一環と称して「ゆるしてください。もうしません」と女の子に反省文を書かせていた。また、新幹線で鉈を振り回し、無差別に人々を殺傷した事件が発生した。
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神学書を読む(29)宮崎賢太郎著『潜伏キリシタンは何を信じていたのか』
本書の著者、宮崎賢太郎氏は長崎県で長年「隠れキリシタン」を研究してきた第一人者である。「難しい話を分かりやすく語れるのがプロ」とはよく言ったもので、本書の構成は見事にこのプロ意識を感じられるものとなっている。
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神学書を読む(28)聖書正典化の歴史がこの1冊でよく分かる! 『聖書の成り立ちを語る都市』
さて、皆さんは以下の文言をどう受け止めるだろうか。ロバート・R・カーギル著『聖書の成り立ちを語る都市 フェニキアからローマまで』の終章の書き出し部分である。カーギル氏は米国の考古学者、聖書学者である。
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神学書を読む(27)土井健司監修『1冊でわかるキリスト教史 古代から現代まで』
歴史書を通して歴史を学ぶことは最も基本であり、大切なことである。だが読み手にとって最も厄介なのはその分量、平たく言えばページ数である。忙しい社会人や専門外の大学生が読むのに「適している」ものは何か、と考えるなら、私は迷わず本書をお勧めする。
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神学書を読む(26)黒崎真著『マーティン・ルーサー・キング 非暴力の闘士』
今年2018年は、マーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺されてから50年となる。各地では記念式典が行われ、またキング牧師に関する書籍やコメントが米国のみならず世界各地で発信されている。しかしこれは単なる「キング礼賛本」ではない。
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神学書を読む(25)島田裕巳著『ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか』
時代順に並べられたアーティストたちが、それぞれどのようなスタンスでキリスト教と向き合ったかが紹介され、その例証として発売されたアルバムや収録されている楽曲が挙げられる。しかし、私が面白いと思ったのは、彼らの生い立ちである。
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