平林けい子
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主は生きておられる(152)解除 平林けい子
緊急事態宣言、解除。解除と聞いて警戒警報解除、空襲警報解除を思い出す。「欲しがりません 勝つまでは」の心で生きていた小学生時代。「ウー」というサイレンで、友達と遊びをやめて家に飛んで帰った。
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主は生きておられる(151)新緑 平林けい子
新緑の今、疲れた目も、困りはてた目も、イライラする目も、悲しみに沈む目も、周りの新緑を見ると、ほっとする。心が和む。美しさに圧倒される。励まされ、力をもらう。新緑は新しい命、希望、底からのよろこび。
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主は生きておられる(150)チューリップに励まされて 平林けい子
数十年前、悩みと疲れの中、自転車をこいでいた。入院中の夫を見舞うため。ふと気が付いた。狭い畑に赤や黄色のチューリップ。ひしめき合うように咲いていた。一本一本が言った。「暗い土の中で長い間、じっと待っていた。やっと今、咲いた」
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主は生きておられる(149)衣替え 平林けい子
衣替えの季節、厚いセーターを脱いだ。さあ、何を着ようか。薄手のブラウスが良いか、やっぱりこの方にしようか。風に心地よいこの生地が、気持ちが良い。体を覆う衣服、季節によって衣服を替えられる。心を覆う衣服はあるか。
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主は生きておられる(148)今こそ 平林けい子
今こそ目を開いて見よう。今こそ耳を澄まそう。美しい朝、昼、夜の空。咲こうと待っていたきれいな花々。道端のコンクリートの割れ目から、コンニチハと顔をのぞかせるタンポポ。
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主は生きておられる(147)大空 平林けい子
空の色の不思議。空色といっても春の空色と秋の空色とは違う。薄い水色の空には薄いピンク色の桜が似合う。濃いコバルト色の秋の空には赤いもみじが似合う。大空と語り合える不思議。疲れた、つらい。さあ、見上げてごらん。
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主は生きておられる(146)情報の洪水 平林けい子
私の小さかったとき、情報は父母、兄妹、先生から来た。今はTV、ラジオ、本、最もらくなスマホから、毎日、膨大な量の情報がこの地球を回っている。はやい、はやい。まるで濁流の洪水のように。
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主は生きておられる(145)春風はイエス様の愛 平林けい子
まだ冷たさも感じる澄んだ朝の春風。活力と温かさで包んでくれる真昼の春風。お疲れさまと聞こえるようささやくよう、時には激しい夕べの春風。春風はイエス様の愛。受難週に吹く風、十字架と復活与えられる無限の愛。
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主は生きておられる(144)片時も離れることなく 平林けい子
イエス様はインマヌエル。いつも、どこでも一緒にいてくださる。こんな喜びはない、という。どれほど喜んでいるだろう。主がともにおられるのは、目に見えない。にもかかわらず、主は一日中見守ってくださる。片時も離れることなく、ともにいてくださる。
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主は生きておられる(143)平然と美しく 平林けい子
郵便局の帰り、ゆっくり歩く。あまりにも美しい青空、あまりにもけなげな桜の開花、何度も立ち止まる。世界がコロナウイルス感染の脅威におびえる中で、空は平然と春の青空を、桜は平然と開花し続ける。
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主は生きておられる(142)悲しみのしずく 平林けい子
悲しみのしずくは、心が純化される不思議なしずく。悲しみの涙の中に、つらさ、悲しさ、いきどおり、ねたみ、思い上がり。全部しずくの中に消えてしまう。悲しみのしずくを流した後は、人の心を素直にする。人の心をきれいにする。人の心をやさしくする。
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主は生きておられる(141)ない 平林けい子
コロナウイルスで店から消えたマスクとトイレットペーパー。必要なもの。戦争中のことを思い出す。あれもない、これもない。その我慢の中で生きた。足らない中で生きる知恵をいただいた。今、神様に求めよう。
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主は生きておられる(140)朝と夜 平林けい子
朝には、いちばんのほほえみで、いちばんの優しい心で、いちばん気をくばって今日一日を生きたいなと思っていたのに。不愛想で、冷たい心で、自己中心に生きてしまったことを悔いる夜です。
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主は生きておられる(139)今 平林けい子
マーケットへの道。山椒の木はまる裸。何かを着せてあげたい。梅の木はもう咲き終わりましたと告げている。おや、桃の花がいっぱい。春を丸ごと運んできたよう。眠ったままの木、咲き終わりの木、花真っ盛りの木、咲こうと待っている木。
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主は生きておられる(138)新しい歌を主に 平林けい子
イエス様、あなたこそ真の神。あなたこそ真の人。あまりにも私のことをよくご存じです。つらい時には励ましを、悲しい時には慰めを、うれしい時にはほほえみを、痛い時にはだまって横にいてくださる。イエス様、あなたを離れてはどこへも行けません。
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主は生きておられる(137)あれから1年 平林けい子
突然の激痛、左ひざの人口関節置換手術。1年を振り返る。手術後、うつをいただいた。聖書、聖歌を開けなかった。スマホを触ることさえできなかった。その暗黒の世界から、イエス様がこの世に戻してくださった。
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主は生きておられる(136)忘れんぼうをはじめ 平林けい子
礼拝堂でいつもの席に座ろうとしたとき、自分の聖書を持って上がるのを忘れたことに気付いた。みことばを頂こうとしているのに、相変わらず忘れんぼう。歳を重ねて、この棒は太くなったのではないか。
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主は生きておられる(135)歳を重ねるにつれて 平林けい子
歳を重ねるにつれて、共感することが多くなる。歳を重ねるにつれて、互いの重荷が分かり合えるようになる。歳を重ねるにつれて、全部話さなくても分かり合えるようになる。
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主は生きておられる(134)ことごとく祈る 平林けい子
大切なメールを送ったが、ちゃんと着いていなかった。静まった。郵便は、祈ってからポストに入れるのに、メールを送信する前に祈っていなかった。イエス様が、ことごとく祈りなさいと言われたように思った。
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主は生きておられる(133)吊るし柿 平林けい子
朝、晩寒くなった。今年も吊るし柿をつくる。大きな渋柿に「こんにちは」とあいさつしてゆっくり皮をむく。痛くてごめん。小枝の周りに包装用のひもを結ぶ。出来上がりをベランダへ。洗濯用のハンガーに吊るす。
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