平林けい子
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これは現代の詩編だ! 平林けい子著『主は生きておられる』
ご高齢の婦人が赤いハイカラな洋服を身にまとい、かわいらしい猫を抱いている。そんな表紙が目印の本書『主は生きておられる』は、平林けい子さん(京都府・長岡福音自由教会員)の赤裸々な証し集である。
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主は生きておられる(181)影法師と私 平林けい子
あまりの暑さで、どんな人も外を歩いていない。歩いているのは、影法師だけ。おや、若いぴちぴちのお嬢さんかな。影法師の中身を知っておられるのはイエス様。実は私です。
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主は生きておられる(180)私は路面電車 平林けい子
日を重ねるごとに老いを知る。今日は曇り空。道行く人の足はいつもより重たそう。路面電車の私は、新しい朝を迎え、ゆっくり、ゆっくり出発進行。おや、新幹線の息子もスタートした。起きてから寝るまで、何をしてもはやい、はやい。
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主は生きておられる(179)色のある世界 平林けい子
新緑の美しさに立ち止まる。3年前、膝の手術後、私は暗闇の世界に生かされた。朝昼夜、人はみな暗闇の世界に生きていると思っていた。食事もとらず、誰とも話したくなかった。ついに、精神科医の診断を受けた。ふしぎ、不思議。色のあるこの世界に戻った。
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主は生きておられる(178)新しい蛇口 平林けい子
高齢のため水を出すと止め忘れる夫のため、蛇口を変えてもらった。手を近づければ自然に水が出て止まる、ホテルにあるような蛇口。取り換えは長年の私の夢だった。手を出せば、待っていたかのように水が出る。新しい蛇口は、主の恵みと同じ。
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主は生きておられる(177)スズランが咲いた 平林けい子
庭掃除の折、雑草と一緒に抜かれたと思っていたスズランが、久しぶりに1輪咲いた。うれしかった。なくなったと思っていたものが、あったのだ。翌日2輪咲いた。その翌日3輪咲いた。今日は11輪も。
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主は生きておられる(176)息づかい 平林けい子
夜中 耳をすます。超高齢の、夫の静かな息づかい。献血に行ってきた息子の力強い息づかい。愛猫の小さな息づかい。「主は大地のチリで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた」
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主は生きておられる(175)温泉の湯のように 平林けい子
あたたかい布団、あたたかい毛布の中に身を横にしているとき、生きていることの喜びと感謝が、温泉の湯のようにフツフツと心のそこから湧き上がってくる。眠っている間も守られる主は、今日一日も共にいてくださる。
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主は生きておられる(174)朝ごとに 平林けい子
「今夜かもしれない」。94歳の夫は言った。「今夜かもしれないわね」。天国への引っ越しを待つ夫。「朝が来たよ、おはよう!」寝ぼけまなこの夫。こんな朝を、なんど迎えただろう。
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主は生きておられる(173)もう春ですよ 平林けい子
昨日は4月の陽気、オーバ―をかかえて歩いた。すずめもうれしそうに飛び回った。今日はまた冬に逆戻り。ああ寒い、寒い。猫は布団にもぐりこんだ。三寒四温、これでふつう。でも春はもう来ている。
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主は生きておられる(172)新しい手帳 平林けい子
新しい年度の新しい手帳を開く。この手帳に、どんな予定が書かれ、どんな祈りが書かれ続けていくのだろう。「恵み」を与えようと待ってくださる主。一冊の新しい手帳を前にして、私の心は大空のように、大きく大きく広がっていく。
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主は生きておられる(171)折にかなった助け 平林けい子
イエス様から折にかなった助けを何度頂いたことだろう。どうしたらよいか分からなくなった折、四方八方行き止まりのように感じた折、苦難の中で心が折れそうになった折、小さな助け、ちょっと大きな助け、大きな助け。
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主は生きておられる(170)たとえそうであっても 平林けい子
昨年の左膝人工関節置換手術の時、信仰のなさを教えられ、深い悲しみに沈んだ。受洗後およそ50年、万一の時には絶対イエス様にすがると思っていた。だがイエス様と呼ぶこともなく、「痛い」としか言えなかった。
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主は生きておられる(169)心の置換手術 平林けい子
昨年左膝の人口関節置換手術を受け、痛みから解放された。置換手術は素晴らしい。右ひざも軟骨がなくなり、11月に人口関節置換手術を受ける。夫の介護が十分できない私。夜には主に悔い改めの祈りばかり。つくづく心の置換手術をしてほしいと思った。
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主は生きておられる(168)一期一会 平林けい子
手紙を整理しながら思った。一人一人の出会い。どうして出会ったのか、いつ、どこで出会ったのか。一人、一人、特別な思いがある。けれど、イエス様との一期一会に勝るものはない。
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主は生きておられる(167)気は心です 平林けい子
「気は心です」。ほんのわずかな物をとなり近所におすそ分けしたとき、母がいつも言っていたことば。たとえ小さなことであっても、人のためにすることを表すことわざだと。今思うと母は無学だったのに日常の会話でよくことわざを使っていた。
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主は生きておられる(166)夏雲、秋の雲 平林けい子
買い物の帰り。ゆっくりゆっくり歩いていた。角を曲がって、立ち止まった。天までつき抜けるような入道雲が立っていた。こんな巨大な綿菓子、何千人もの子どもが食べられるよ。「夏の終わりによく見ておきなさい」
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主は生きておられる(165)一緒にいてくださった 平林けい子
激痛のあまり、「イエス様助けてください」と言えなかった。言えたのは、「痛い、イタイ!」50年近く、聖書のみ言葉を頂いてきたのに、愚かな、不信仰な自分に泣き崩れた。
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主は生きておられる(164)見とれてしまう 平林けい子
朝、ベランダで洗濯物を干しながら見上げた。あまりにも美しい空、見とれてしまう。イエス様、ありがとうございます。AIを使っても、こんな澄み切った空を造ることはできません。
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主は生きておられる(163)敗戦75年 平林けい子
コロナウイルスの脅威の中で敗戦75年を迎えた。あの痛ましい戦争が、遠くなりにけりではないか。開戦時、私は国民学校1年生、終戦時は5年生。修学旅行も知らない。戦時下を生きた者として、私にできることはないか。
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