ダリル・ロバーツ監督は待望の映画「アメリカ・ザ・ビューティフル2:ザ・シン・コマンドメンツ」が公開となった。この映画は2007年公開の映画「サーズデイ」の続編。新作では、美しさと体重を巡って米国で考えられている強迫観念について探究している。
新作は、ダイエットの効果や間違った健康管理、米国人が太っていても痩せていても周囲の状況に問題が生じることを掲げており、ダイエットについて強く非難している。
新作の公開は、14歳の少女の体重の問題について描いたポール・クラマー著『Maggie Goes On A Diet』の発表と同時。クラスメイトから「デブ」や「ブタ」と冷やかされる主人公のマギーは、彼らから受け入れられるためにダイエットを試みる。同書の対象年齢は、米国最大の書店チェーン、バーンズ・アンド・ノーブルでは6歳から12歳、アマゾンでは4歳から8歳となっている。
ロバーツ監督は初めてダイエットについて学んだ時、同書の前述だけで嫌気が差したため、同書の発売日にぶつける形で映画の公開日を決定した。
同書についてロバーツ監督は、「若い女性が逆境を乗り越えるためには、必ずダイエットをしなければらないんだろうか。著者(クラマー)には何人の娘がいるか知らないが」と苦言を呈し、「私には同書が出版されるのを食い止めることはできない。しかし、自分のメッセージを出すことで、そこに書かれている間違ったダイエットへのメッセージに対抗し、健康と、ダイエットや減量のない生活の喜ばしさについて訴え掛けることはできる」と付け加えた。
『Maggie Goes on a Diet』は多くのヘルスケア団体やメンタルヘルス業界から多くの非難を浴びた。摂食障害の専門家カロライン・コスティン氏もダイエット反対派に賛同。同氏は著書の中で、「ダイエットの失敗と危険性について知識がある私から見て、どうしてダイエットを推奨するのか理解できない。特に若者たちは、現実と想像の世界の区別が難しいというのに」と語っている。
ロバーツ監督は、世界中の人々に映画のメッセージが伝わることを望んでいる。彼は言う「我々の見た目というものは、自分自身の健康や我々が誰であるかということほどに重要なものではないのだ」と。
映画の予告は、http://www.youtube.com/watch?v=drpvF7gszOUで視聴可能。
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