【CJC=東京】中国政府公認のカトリック教会が新たに司教叙階の準備を進めている。有力候補はバチカン(ローマ教皇庁)の同意を得ていないことから、北京と聖座(バチカン)との緊張がさらに強まることは必至。
問題の候補者は、武漢教区のジョセフ・シェン・グォアン司祭(50)。6月9日に叙階されるという。
中国天主教(カトリック)愛国会のリウ・バイニアン名誉会長は情報を確認しなかったが、武漢教区は長年にわたって司教不在で、シェン司祭が暫定的に任務を果たしてきた、として「司教候補の1人として選出されており、準備をしてきている。叙階されてしかるべきだ」とAP通信に語った。
香港の『聖霊調査センター』のアンソニー・ラム氏は、叙階に関する教皇の承認はシェン司祭に出ていないとして、「これから承認されるかも分からない。となると、この種類の叙階が困難を招き、誰にも利益をもたらさない」と語った。
カトリック系UCAN通信によると、中国当局は各司教に叙階式典への出席するよう圧力を掛けている。
バチカンの「中国の教会」に関する特別委員会は、司教・司祭に、バチカンの承認のない司教叙階式典に出席した場合、自動的に破門措置を受ける、と警告している。
リウ氏は「中国のカトリック教会は、司教を自ら選び、叙階する」と語っている。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
映画「パッション」続編、今年8月にもイタリアで撮影開始へ
-
英国で「静かなリバイバル」 教会の礼拝出席率が増加、Z世代の男性で顕著
-
救世軍、ブース記念病院を事業譲渡 7月から「タムス杉並病院」に
-
聖職者への唾吐き、教会施設への攻撃など イスラエルで反キリスト教事件が増加
-
Gゼロ時代の津波石碑(2)悪人正機説の起源 山崎純二
-
一日一生、一日一笑、一日一勝 佐々木満男
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(3)心を神に向ける 三谷和司
-
コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(1)一切は空 臼田宣弘
-
2025度「津田梅子賞」募集開始 女性の未来開く個人・団体、先駆的な女性らを顕彰
-
日本キングス・ガーデン理事長の宇都宮和子氏死去、81歳
-
映画「パッション」続編、今年8月にもイタリアで撮影開始へ
-
救世軍、ブース記念病院を事業譲渡 7月から「タムス杉並病院」に
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
「カトリックジャパンニュース」がスタート カトリック新聞は休刊
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
英国で「静かなリバイバル」 教会の礼拝出席率が増加、Z世代の男性で顕著
-
「森は海の恋人」の畠山重篤さん死去、81歳
-
東京で初の「赤ちゃんポスト」「内密出産」 賛育会病院が開始、国内2例目
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(3)心を神に向ける 三谷和司
-
コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(1)一切は空 臼田宣弘